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印旛沼の堤防決壊場所はどこ?北印旛沼東岸を航空写真と地図で調査

印旛沼の堤防決壊場所と北印旛沼東岸を示した水彩画 ニュースな場所
北印旛沼東岸の堤防決壊地点を航空写真と地図から調査

【9月24日追記】3か所目の決壊場所が判明 栄町酒直の長門川

国土交通省関東地方整備局は9月23日、印旛沼周辺で新たに長門川の堤防決壊が確認されたと発表しました。

国土交通省が公表した資料では、3か所目の決壊場所について「印旛郡栄町酒直地先」と明記されています。

これにより、印旛沼周辺で確認された決壊箇所は次の3か所となりました。

① 北印旛沼の堤防:成田市船形干拓
② 角川の堤防:成田市下方
③ 長門川の堤防:印旛郡栄町酒直地先

「酒直(さかなお)」は栄町にある地名で、「地先」は河川や道路などの位置を示す際に使われる表現です。

3か所目は北印旛沼本体の堤防ではなく、北印旛沼の北側から利根川方面へつながる長門川の堤防です。

国土交通省は千葉県からの支援要請を受け、長門川の決壊箇所についてもTEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)を派遣し、緊急復旧に向けた技術的支援を行うとしています。

2026年9月22日、台風25号による大雨の影響で水位が上昇した千葉県の印旛沼周辺で堤防が相次いで決壊し、大規模な浸水被害が発生しました。

印旛沼では22日午前4時30分に水位5.04メートルを観測。

水資源機構が管理を始めた1968年以降で最も高い水位となりました。

当初、水資源機構への取材から「北沼の東側」の堤防が破損したことが明らかになっていましたが、その後、千葉県から詳しい場所が発表されました。

確認されたのは、北印旛沼(成田市船形干拓)と、北印旛沼へ流入する農業排水路「角川」(成田市下方)です。

さらに9月23日、国土交通省関東地方整備局が長門川(印旛郡栄町酒直地先)でも新たに堤防の決壊が確認されたと発表しました。

これで印旛沼周辺の決壊箇所は3か所となります。

この記事では、千葉県や国土交通省が公開した航空写真・資料とGoogle Earth、Googleマップを照合し、3か所の位置関係を確認します。

この記事のポイント

・2026年9月22日、北印旛沼周辺で堤防が決壊
・北印旛沼では管理開始以降最高となる水位5.04mを観測
・当初「北印旛沼(成田市船形干拓)」と「角川(成田市下方)」の2か所が判明
・北印旛沼の堤防は約100mにわたって決壊
・その後「長門川(印旛郡栄町酒直地先)」でも決壊が確認
・印旛沼周辺の決壊箇所は3か所に
・国土交通省がTEC-FORCEを派遣し緊急復旧を支援

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印旛沼周辺で堤防が相次いで決壊

千葉県と印旛沼を管理する独立行政法人水資源機構によると、台風25号による豪雨で北印旛沼の水位が大きく上昇し、堤防の決壊が発生しました。

22日午前4時30分には5.04メートルを観測。

これは水資源機構が管理を開始した1968年以降で最も高い水位です。

当初、水資源機構は「北沼の東側にある一部堤防が破損して水があふれ出している」と説明していました。

その後、千葉県は9月23日、決壊場所についてより詳しい情報を発表。

北印旛沼(成田市船形干拓)と角川(成田市下方)の2か所で堤防が決壊していることが明らかになりました。

さらに同日、国土交通省関東地方整備局は長門川でも新たな堤防決壊が確認されたとして追加の支援を発表。

場所は印旛郡栄町酒直地先です。

印旛沼周辺の決壊場所はどこ?3か所を地図で確認

9月23日までに公式発表で確認された決壊箇所は次の3地点です。

① 北印旛沼の堤防
場所:成田市船形干拓
決壊規模:約100メートル

② 農業排水路「角川」の堤防
場所:成田市下方
北印旛沼へ流入する農業排水路の堤防の一部が決壊

③ 長門川の堤防
場所:印旛郡栄町酒直地先
9月23日に新たに決壊が確認



印旛沼周辺の3か所の堤防決壊地点 成田市船形干拓・成田市下方・栄町酒直

上の地図では、青い丸で示した2地点が①北印旛沼・成田市船形干拓と②角川・成田市下方、北側の赤い丸が新たに判明した③長門川・栄町酒直付近です。

3地点は「印旛沼周辺の堤防決壊」として扱われていますが、それぞれ異なる場所です。

①は北印旛沼本体の堤防、②は北印旛沼へ流入する農業排水路「角川」、③は北印旛沼の北側から利根川方面へつながる長門川です。

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① 北印旛沼・成田市船形干拓の決壊場所

この記事を公開した当初、決壊場所の詳細はまだ発表されていませんでした。

そこで、公開された航空写真に写る堤防の向き、背後の農地区画、水路、道路などをGoogle Earthの地形と照合しました。



北印旛沼の堤防決壊地点の広域地図

場所は北印旛沼東岸、成田市街地の西側です。

成田駅から見ると西北西方向に位置しています。

一方、北印旛沼の南西側にある佐倉市では、今回の大雨で高崎川が氾濫するなど広い範囲で浸水被害が発生しました。

印旛沼を挟んで見ると、佐倉市側では河川の氾濫や冠水、北印旛沼東岸では堤防決壊が発生するなど、印旛沼周辺の広い範囲で水害が発生したことが分かります。

航空写真とGoogle Earthを照合

さらにGoogle Earthの3D画像で湖岸を確認すると、公開された航空写真と共通する地形を確認できます。


成田市船形干拓の北印旛沼堤防決壊地点をGoogle Earthで確認

北印旛沼の水面と農地の間を堤防が長く伸びています。

公開された航空写真と比較すると、決壊地点の背後に広がる農地や道路、水路などの配置が対応しています。

その後、千葉県が決壊場所を「成田市船形干拓」と正式に発表しました。


Googleマップで示した地点は北緯35度48分06.3秒、東経140度15分51.1秒付近です。

※上記座標は公開された航空写真と地形を照合した地点です。千葉県が座標そのものを決壊地点として公表したものではありません。

現地では堤防が大きく途切れる

現地からは、堤防が大きく途切れた様子を撮影した映像や画像もSNSに投稿されています。

※SNSの投稿は現地の状況を知るための参考情報として掲載しています。

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② もう1か所は成田市下方の「角川」

その後、もう1か所の決壊場所も明らかになりました。

千葉県によると、北印旛沼へ流れ込む農業排水路「角川」の堤防の一部が決壊しました。

場所は成田市下方です。

千葉県防災は9月23日、上空から撮影した航空写真をXで公開。

写真には北印旛沼や国道464号、広範囲に浸水した農地などが写っており、その奥にある角川の「破堤箇所」が赤丸で示されています。

千葉県の航空写真とGoogle Earthを照合

千葉県が公開した航空写真とGoogle Earthの3D画像を比較します。


成田市下方の角川堤防決壊地点をGoogle Earthで確認

航空写真に写る国道464号、北印旛沼の湖岸、水面、集落、道路や水路などの位置関係をGoogle Earthと比較すると、破堤地点の位置を確認できます。

Googleマップでは次の付近です。

Googleマップで示した地点は北緯35度46分55.3秒、東経140度15分36.9秒付近です。

※千葉県は決壊場所を「成田市下方の角川」と発表していますが、上記座標そのものを公式な破堤地点として公表しているわけではありません。

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③ 3か所目は栄町酒直の「長門川」

9月23日、さらに3か所目となる堤防の決壊が明らかになりました。

国土交通省関東地方整備局は、印旛沼周辺で「新たに決壊が確認された長門川の堤防」について、千葉県から支援要請を受け、緊急復旧に向けた技術的支援を行うと発表しました。

国土交通省が公開した資料では、その場所が「印旛郡栄町酒直地先」と示されています。

「酒直」は「さかなお」と読み、栄町にある地名です。

長門川は北印旛沼の北側から利根川方面へ伸びる河川で、今回の3か所目は北印旛沼本体ではなく長門川の堤防で確認された決壊です。


栄町酒直の長門川堤防決壊地点と北印旛沼周辺の3か所の位置関係

上の地図では、北側の赤い丸が国土交通省資料をもとに確認した長門川・栄町酒直付近です。

なお、国土交通省の資料は「印旛郡栄町酒直地先」としています。

上の地図の赤丸は国土交通省資料の位置図をGoogleマップ上で照合したおおよその位置を示したもので、赤丸の中心点そのものを国が決壊地点の座標として公表したものではありません。

国土交通省が9月23日に「新たに決壊」と発表

国土交通省関東地方整備局は9月23日、長門川について追加の支援を発表しました。

これは同日先に発表されていた北印旛沼などの緊急復旧支援に加え、新たに決壊が確認された長門川についても支援対象を拡大したものです。

このため、今回の印旛沼周辺の決壊は、

① 北印旛沼・成田市船形干拓
② 角川・成田市下方
③ 長門川・栄町酒直

の3か所となりました。

長門川・酒直は以前から重要水防区域に

千葉県が台風25号以前に作成していた「県管理河川・海岸・湖沼重要水防区域一覧表」では、長門川の印旛郡栄町酒直の区間も重要水防区域として掲載されています。

資料では、長門川右岸の「印旛郡栄町酒直No6~」の区間について、「漏水の恐れあり」との記載があります。

ただし、この資料はあらかじめ水防上注意すべき区間を示したものであり、今回の決壊がその記載内容を原因として発生したことを示すものではありません。

今回の決壊原因については、今後の詳しい調査を待つ必要があります。

北印旛沼周辺で大規模な浸水被害

堤防の決壊に伴い、北印旛沼や長門川周辺では広範囲に浸水被害が発生しました。

23日に上空から撮影された映像では、田畑だけでなく住宅の周囲まで水が広がり、一部では住宅が水に囲まれて孤立している様子も確認されています。

成田市、印西市、栄町では避難所が開設され、多くの住民が避難しました。

また、北印旛沼の北側に位置する栄町では、22日午前6時47分に印旛沼の「越水」に伴う避難指示を発令。

その後、午前7時14分には「印旛沼が決壊し浸水の危険性がある」として、安食前新田地区、拾五町歩地区、酒直南部地区を対象に避難を呼びかけました。

なぜ台風通過後に決壊?「時差災害」が発生

今回特徴的なのは、台風による大雨のピークが過ぎたあとも印旛沼の水位が高い状態が続き、堤防決壊が発生したことです。

水資源機構への取材をもとにした報道では、大きく2つの要因が指摘されています。

① 台風25号による大雨で印旛沼そのものの水位が上昇

② 高崎川など周辺河川から、台風通過後も印旛沼へ水が流れ込み続けた

高崎川では21日午後に氾濫が発生し、佐倉市の一部では一時、警戒レベル5の「緊急安全確保」が発令されました。

台風が通過したあとも周辺河川から印旛沼へ水が流入する一方、利根川や東京湾方面への排水が続けられましたが、流入量に対して排水が追いつかない状態になったと報じられています。

その結果、印旛沼では高い水位が長時間続きました。

計画高水位4.25mを約80cm上回る

東京理科大学の二瓶泰雄教授はFNNの取材に対し、印旛沼の計画高水位が4.25メートルであるのに対し、それを約80cm上回る水位が少なくとも1日以上続き、堤防に大きな負荷がかかったとの見方を示しています。

実際に22日午前4時30分には5.04メートルを観測しました。

単純計算すると計画高水位を79cm上回ったことになります。

ただし、堤防が決壊した詳しいメカニズムについては、今後の調査結果を待つ必要があります。

23日夕方も水位4.06m 平常時を大きく上回る

水位はピーク時より低下していますが、23日夕方の段階でも高い状態が続いています。

水資源機構によると、23日午後4時40分の北印旛沼の水位は4.06メートルでした。

報道では、この時期の通常の水位は約2.3メートルとされており、依然として平常時を大幅に上回っています。

さらに、雨によって水を含んだ堤防では、決壊していない場所でも状態が変化する可能性があります。

現地の状況を確認するために沼や堤防へ近づくことは避け、自治体や関係機関が発表する最新情報を確認してください。

国が3か所の緊急復旧を支援

千葉県は、印旛沼周辺の堤防機能を早期に回復させるため、国に緊急復旧の支援を要請しました。

これを受け、国土交通省関東地方整備局からTEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)が派遣されています。

当初は北印旛沼などの決壊箇所について支援が発表されましたが、その後、新たに確認された長門川・栄町酒直の決壊箇所についても追加支援が決まりました。

国と千葉県は、決壊した堤防の緊急復旧と早期の機能回復を進めています。

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まとめ

2026年9月22日に発生した北印旛沼周辺の堤防決壊。

千葉県は9月23日、「北印旛沼・成田市船形干拓」と「角川・成田市下方」で堤防が決壊したと発表しました。

さらに国土交通省関東地方整備局は同日、長門川・印旛郡栄町酒直地先でも新たに堤防の決壊が確認されたと発表。

これにより、印旛沼周辺で確認された決壊箇所は3か所となりました。

① 北印旛沼・成田市船形干拓
② 角川・成田市下方
③ 長門川・栄町酒直

この記事では、公開された航空写真や国土交通省の資料とGoogle Earth・Googleマップを照合し、それぞれの位置関係を確認しました。

印旛沼では22日午前4時30分に管理開始以降最高となる5.04メートルを観測。

23日午後4時40分にも4.06メートルと、平常時を大きく上回る水位が続いています。

国土交通省はTEC-FORCEを派遣し、長門川を含む決壊箇所の緊急復旧を支援しています。

今後、決壊した堤防の復旧状況や詳しい原因について新たな公式情報が発表された場合は、この記事に追記します。

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