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台風25号|横須賀・三浦の土砂崩れはどこ?長井・初声和田など現場を地図で調査

台風25号による横須賀・三浦の土砂崩れ被害現場10地点を示した三浦半島の水彩地図 ニュースな場所
台風25号による横須賀・三浦の土砂崩れ被害現場を示したイメージ

2026年9月21日、台風25号による大雨の影響で、神奈川県の横須賀市と三浦市では相次いで土砂崩れが発生しました。

住宅が土砂に巻き込まれて死者・行方不明者が出たほか、国道134号や市内の道路でも土砂流出や倒木などの被害が確認されています。

ニュースでは「横須賀市」「三浦市」とだけ伝えられるケースもありますが、実際にはどこで土砂崩れが発生したのでしょうか。

この記事では、神奈川県などの公的発表や報道に加え、現地から投稿された映像、Googleマップ、Google Earth、災害前のStreet Viewなどを照合し、確認できた土砂崩れ現場を地図とともに整理します。

この記事について

被災した個人宅の住所を特定することを目的とした記事ではありません。住宅被害の現場については、報道や周辺地形から確認できる範囲を「現場付近」として紹介しています。また、被害状況は2026年9月22日時点の速報情報を含みます。

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横須賀・三浦の土砂崩れ現場はどこ?

今回、横須賀市と三浦市では複数の土砂崩れが発生しています。

特に大きな人的被害が報じられているのが、横須賀市長井と三浦市南下浦町上宮田、初声町和田です。

番号 地域 主な被害
① 横須賀市長井-1 住宅への土砂流入・人的被害
② 横須賀市長井-2 約1km離れた住宅への土砂流入・人的被害
③ 横須賀市太田和5丁目 道路への土砂流出
④ 横須賀市不入斗周辺 倒木・電柱などへの被害
⑤ 横須賀市林5丁目-1 国道134号への土砂流出
⑥ 横須賀市林5丁目-2 国道134号沿いの斜面崩落
⑦ 三浦市南下浦町上宮田 住宅・建物への土砂流入・人的被害
⑧ 三浦市初声町和田-1 建物倒壊・人的被害
⑨ 三浦市初声町和田-2 建物への土砂崩れ被害
⑩ 三浦市宮川・県道215号「上宮田金田三崎港線」高架付近 道路への土砂流出

神奈川県によると、9月22日午前7時30分現在、県内では台風25号による被害で1人が死亡、4人が行方不明となっています。

このうち横須賀市で死者1人・行方不明2人、三浦市で行方不明2人となっています。

※被害状況は速報値で、今後変更される可能性があります。

横須賀市長井で複数地点で土砂崩れ

横須賀市長井では、住宅の背後にある斜面が崩れ、住宅に大量の土砂が流れ込む被害が発生しました。

報道では、60代の女性が救助されたものの、その後死亡が確認されています。

また、近くの別の住宅にも土砂が流れ込み、住人と連絡が取れなくなっていることが報じられています。

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① 横須賀市 長井-1

報道の上空映像を確認すると、長井地区では少なくとも離れた複数の場所で住宅背後の斜面が崩れています。

そのうち、現地映像や周辺の建物配置から確認した地点の一つが次の場所です。

現場はこの付近とみられます。

横須賀市長井の土砂崩れ現場周辺をGoogle Earthで確認

現場(段丘)の地形を国土地理院の地図の断面図モードで確認をします。

現場のGooleマップです。

※Googleマップは現場周辺を確認するためのものです。

② 横須賀市 長井-2(約1km離れた場所)

さらに、約1km離れた場所でも住宅に土砂が流れ込む被害が発生しています。

横須賀市長井の別の土砂崩れ現場周辺
現場(段丘)の地形を国土地理院の地図の断面図モードで確認をします。

現場のGooleマップです。

横須賀市長井で確認した2か所の土砂崩れ現場の位置関係です。

横須賀市長井の2か所の土砂崩れ現場の位置関係

長井周辺は、台地・農地と住宅地の間に急な斜面が存在する場所が多くあります。

ただし、こうした地形が今回の土砂崩れの直接的な原因だったと断定することはできません。

③ 横須賀市太田和5丁目でも道路に土砂流出

人的被害が発生した住宅とは別に、横須賀市太田和5丁目でも道路に土砂が流れ込んでいる様子が確認されています。

現地から投稿された画像では、相武幼稚園付近の道路に山側から土砂や枝葉が流出し、濁った水が道路を覆っています。

現場のGooleマップです。

※現地投稿とGoogleマップを照合した周辺位置です。

④ 横須賀市不入斗周辺では電柱にも被害

横須賀市不入斗周辺でも、大雨による被害が確認されています。

現地から投稿された写真では、大量の樹木などが道路側へ倒れ込み、電柱が折れている様子も確認できます。

投稿では周辺の停電や信号機への影響についても伝えられていました。

住宅への土砂流入が発生した長井地区とは別の被害地点です。

 

現場のGooleマップです。

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⑤ 国道134号・横須賀市林5丁目でも土砂崩れ

大きな道路被害が発生したのが、横須賀市林5丁目です。

神奈川県は、国道134号・横須賀市林5丁目で土砂流出が発生したとして、全面通行止めを発表しています。

場所は陸上自衛隊武山駐屯地の近くです。

現地から投稿された映像と災害前のGoogle Street Viewを比較すると、道路形状や街路灯、前方の交差点、道路脇の斜面などが一致します。

まず、土砂が道路をふさいだ地点の一つが次の付近です(現場のGooleマップです)。

横須賀市林5丁目の土砂崩れ現場周辺

国道134号と斜面の位置関係

⑥ すぐ近くの国道134号沿いでは別の斜面にも大きな崩落跡

さらに少し南側では、国道134号沿いの事業所背後にある斜面が大きく崩れている様子も確認できます。

災害前のStreet Viewと現地映像を比較すると、建物や電柱、斜面の位置関係が一致します。

その場所が次の付近です(現場のGooleマップです)。

横須賀市林5丁目の別の斜面崩落地点

現地映像では、国道沿いの複数地点に斜面被害が確認できます。

さらにこの先にも、先ほど確認した林5丁目の土砂崩れ地点があります。

ただし、それぞれが独立した土砂崩れなのか、一連の斜面崩壊として発生したものなのかは、現時点では確認できていません。

⑦ 三浦市南下浦町上宮田でも住宅に土砂

三浦市でも深刻な土砂災害が発生しました。

南下浦町上宮田では、住宅・建物の背後にある斜面が崩れ、土砂が建物側へ流れ込みました。

報道では女性と連絡が取れなくなったことが伝えられています。

現場は宮田台地の縁に位置

現地写真とGoogle Earth、災害前の周辺状況を照合すると、現場は次の付近とみられます。

三浦市南下浦町上宮田の土砂崩れ現場周辺

国土地理院の地図で現場(段丘)の地形を見ます。

 

現場のGooleマップです。

※Googleマップは現場周辺を示しています。

周辺をGoogle Earthで見ると、住宅地の背後に樹林に覆われた斜面があり、その上には比較的平坦な農地が広がっています。

三浦半島で特徴的に見られる台地と谷戸の境界付近に住宅地が形成されている場所の一つです。

なお、こうした地形的特徴だけを根拠に今回の斜面崩壊の原因を特定することはできません。

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⑧ 三浦市初声町和田-1

三浦市初声町和田でも大きな土砂崩れが発生しました。

神奈川県は9月22日午前7時30分現在、国道134号・三浦市初声町和田を「崖崩れによるアパートの倒壊」のため全面通行止めとして発表しています。

一方、報道では被害を受けた建物を「住宅」などと表現しているものもあり、速報段階では建物の用途について情報に違いがみられます。

そのため、この記事では現段階で「住宅・建物」と表記します。

周辺をGoogle Earthで確認すると、国道134号沿いには急な斜面の直下に住宅や建物が並ぶ場所があります。

 

現場は次の付近とみられます(現場のGooleマップです)。

※被災した個人住宅の住所を示すものではなく、現場周辺を示しています。

⑨ 三浦市初声町和田-2

初声町和田では別の建物にも土砂崩れの被害が報じられています。

投稿された写真では、2階建ての建物が大きく傾いている様子が確認できます。

周辺をGoogle Earthで確認すると、この地点では斜面と建物の間に擁壁が設けられていたことが確認できます。

しかし、今回の大雨ではその周辺でも大きな斜面被害が発生し、建物が大きく損傷しています。

三浦市初声町和田の別の土砂崩れ現場周辺

現場のGooleマップです。

ただし、この建物被害と人的被害が報じられている現場との関係については、現時点では断定できません。

⑩ 三浦市宮川・県道215号「上宮田金田三崎港線」付近でも土砂崩れ

【訂正とお詫び】

当初、当該地点の高架道路を「三浦縦貫道路」と記載していましたが、読者様よりご指摘をいただき、改めて確認したところ、県道215号「上宮田金田三崎港線」であることが分かりました。

三浦縦貫道路とは別の道路です。誤った記載をしておりましたことをお詫びして訂正いたします。

当サイトへのご訪問と、貴重なご指摘に心より感謝いたします。

三浦市内では、住宅被害とは別に、道路が土砂でふさがれた場所も確認されています。

現場は、三浦海岸方面から金田・三崎方面へ延びる県道215号「上宮田金田三崎港線」付近です。

現地から投稿された写真では、道路の斜面側から土砂や植生が流れ出し、路面が泥で覆われています。

災害前のStreet Viewと比較すると、頭上を通る高架橋、橋脚、道路正面のコンクリート擁壁などの配置が一致します。

三浦市宮川付近の土砂崩れ現場周辺をGoogle Earthで確認した画像

現場周辺のGoogleマップです。

※SNSの現地写真と災害前のStreet Viewを照合した周辺位置です。

なぜ横須賀・三浦で土砂崩れが相次いだ?

今回の土砂災害の背景としてまず挙げられるのが、台風25号に伴う大雨です。

神奈川県の発表では、三浦の観測地点で降り始めから9月22日午前7時までに365.5mmの雨量を観測しました。

また、9月21日午後には三浦半島周辺で強い雨が続き、短時間にまとまった雨が降っています。

横須賀市や三浦市には、台地と低地・谷戸が複雑に入り組み、住宅地や道路のすぐ背後に斜面が迫る場所も少なくありません。

今回確認した現場の中にも、

比較的平坦な台地・農地
↓
樹林に覆われた斜面
↓
住宅・道路

という位置関係が確認できる場所があります。

一方で、擁壁が設置された斜面の近くでも大きな被害が確認されています。

ただし、個々の土砂崩れについて、地形や土地利用だけから発生原因を断定することはできません。

今後、行政や専門機関による調査で詳しい状況が明らかになる可能性があります。

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横須賀・三浦の土砂崩れ現場まとめ

台風25号による大雨では、横須賀市と三浦市の広い範囲で土砂災害が発生しました。

今回、報道や現地映像、Googleマップ・Google Earthなどから確認できた主な場所は次の通りです。

番号 地域 主な被害
① 横須賀市長井-1 住宅への土砂流入・人的被害
② 横須賀市長井-2 約1km離れた住宅への土砂流入・人的被害
③ 横須賀市太田和5丁目 道路への土砂流出
④ 横須賀市不入斗周辺 倒木・電柱などへの被害
⑤ 横須賀市林5丁目-1 国道134号への土砂流出
⑥ 横須賀市林5丁目-2 国道134号沿いの斜面崩落
⑦ 三浦市南下浦町上宮田 住宅・建物への土砂流入・人的被害
⑧ 三浦市初声町和田-1 建物倒壊・人的被害
⑨ 三浦市初声町和田-2 建物への土砂崩れ被害
⑩ 三浦市宮川・県道215号「上宮田金田三崎港線」高架付近 道路への土砂流出

特に横須賀市長井、三浦市南下浦町上宮田、初声町和田では住宅や建物が巻き込まれ、人的被害が報じられています。

一方、太田和5丁目、不入斗周辺、林5丁目、三浦縦貫道路の高架付近などでも、道路や斜面に大きな被害が確認されています。

神奈川県による被害情報は速報値のため、今後、被害人数や建物被害、道路規制などが更新される可能性があります。

新しい情報が確認でき次第、この記事も追記します。

※注意

土砂崩れが発生した斜面や通行止め区間には近づかないでください。雨が止んだ後でも斜面が崩れる可能性があります。最新の避難情報・道路情報は自治体や神奈川県などの公式情報をご確認ください。

コメント

  1. katou fuzio より:

    入念なる調査、見事です。
    災害は起こるべきして、起こるのです。
    そして甚大なる被害を起こす原因は、人災によって引き起こされることも明らかです。

    • kommy kommy より:

      「入念なる調査」と言っていただき、大変励みになります。

      今回は報道映像や現地からの情報、Googleマップ・Google Earthなどを照合しながら、被害が確認された場所を一つずつ調べました。

      今後、行政や専門機関による調査で原因や詳しい状況が明らかになれば、記事にも追記していきたいと思います。

  2. カピ原さん より:

    ⑩の高架道路は三浦縦貫道ではないです。
    三浦海岸(上宮田)から金田・三崎へ抜ける県道です。
    一応「上宮田金田三崎線(だったかな?)」という名前がついています。

    • kommy kommy より:

      カピ原 様

      当サイトへのご訪問と、貴重なご指摘に心より感謝いたします。
      ご指摘を受けて改めて確認したところ、確かに県道215号「上宮田金田三崎港線」であり、三浦縦貫道路とは別の道路でした。
      お知らせいただき大変助かりました。記事についても訂正いたします。ありがとうございました!

  3. 千木良雅弘 より:

    大変詳細なまとめ,ありがとうございます.当方,土砂災害の発生場の地質の研究をしており,大変参考になります.

    • kommy kommy より:

      千木良 先生

      当サイトにお越しいただき、ありがとうございます。 また、大変励みになるコメントをいただき、心より感謝いたします。

      私自身、今回のような痛ましい災害をきっかけに、現場の地形や周辺の状況について少しでも詳しく知りたいと思い、このような検証をするに至りました。

      拙い内容ではございますが、専門に研究されている方からこのようなお言葉をいただき、身が引き締まると同時に、大変励みになる思いでございます。

      今後も調査・検証を続けてまいりますので、またお越しいただけましたら幸いです。

      今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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