【9月1日追記】大阪市がUSJとの協議を正式に明らかにしました
大阪市は2026年9月1日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の敷地拡張に向け、パーク北側に隣接する大阪市所有地約3.1万平方メートルをUSJ運営会社に貸し付ける方向で協議を進めることを明らかにしました。
この土地は現在、日本製鉄に貸し付けられており、2027年6月に大阪市へ返還される予定です。
その後、USJ運営会社は2028年4月ごろをめどに賃貸借契約を締結したい意向を大阪市側に示しています。
8月28日の報道では、USJ北側の工場跡地など「約6万㎡」が拡張候補地として報じられていました。
一方、今回大阪市が具体的に協議対象として明らかにした市有地は約3.1万㎡です。
そのため現時点では、「USJが最終的に約6万㎡すべてを利用する」と確定したわけではありません。
この記事では、8月28日の「約6万㎡」報道と、9月1日に大阪市が明らかにした「約3.1万㎡」を分けて整理します。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が、2001年の開園以来初となる「敷地そのものの拡張」に向けて動いていることが報じられています。
8月28日の報道では、拡張候補地として現在のUSJ北側に隣接する日本製鉄の工場跡地など約6万平方メートルが浮上しました。
さらに9月1日、大阪市がこのうち市が所有する約3.1万平方メートルの土地について、USJ運営会社への貸し付けに向けた協議を進めることを正式に明らかにしました。
現在のUSJの敷地面積は約54万平方メートルです。
8月28日に報じられた約6万平方メートルすべてが加わるとすれば、単純計算で約60万平方メートル、現在より約11%広がる計算になります。
ただし、9月1日時点で大阪市が具体的に示している協議対象は約3.1万平方メートルであり、最終的な拡張面積や区域はまだ確定していません。
では、USJは具体的にどの方向へ広がるのでしょうか。
GoogleマップやGoogle Earthで現在のUSJと工場跡地の位置関係を確認するとともに、2001年の開園当初から2025年までの航空写真を比較してみます。
この記事のポイント
・8月28日、USJ北側の工場跡地など約6万㎡を活用する構想が報道
・9月1日、大阪市が市有地約3.1万㎡についてUSJとの協議を正式に表明
・市有地は現在、日本製鉄に貸し付け中
・日本製鉄から大阪市への返還予定は2027年6月
・USJ側は2028年4月ごろの賃貸借契約締結を希望
・約6万㎡すべてを利用するかどうかは現時点で未確定
・実現すれば2001年の開園以来初の敷地拡張
・USJ自身はアトラクションや開業時期をまだ正式発表していない
- 【9月1日更新】「約6万㎡」報道から何が変わった?
- USJ拡張をめぐる進捗を時系列で確認
- USJが北側へ拡張する方向と報道
- USJの拡張予定地はどこ?北側の日本製鉄工場跡地
- Google Earthで見ると工場跡地との位置関係がよく分かる
- 実現すれば2001年の開園以来初の「敷地拡張」
- USJは25年間どう変わった?2001年・2012年・2025年を比較
- なぜUSJの隣にまとまった工場跡地が生まれた?
- 日本製鉄の市有地は2027年6月に大阪市へ返還予定
- USJとの土地契約は2028年4月ごろを目指す
- 8月28日の「約6万㎡」はどう考えればいい?
- USJは「当社が発表したものではない」とコメント
- まとめ|「約6万㎡報道」から市有地3.1万㎡の協議へ一段具体化
【9月1日更新】「約6万㎡」報道から何が変わった?
今回のニュースで最も大きく変わったのは、大阪市が具体的な土地面積とスケジュールを明らかにしたことです。
8月28日の段階では、USJ北側の日本製鉄工場跡地など約6万平方メートルを利用する方向と報じられていました。
しかし9月1日、大阪市が正式に協議対象として示したのは、桜島2丁目にある約3.1万平方メートルの市有地でした。
■ 情報のビフォーアフター
| 項目 | 8月28日時点 | 9月1日時点 |
|---|---|---|
| 拡張候補地 | 工場跡地など約6万㎡と報道 | 大阪市有地約3.1万㎡について協議を正式表明 |
| 情報の位置づけ | 報道段階 | 大阪市側が協議方針を公表 |
| 日本製鉄からの返還 | 2027年に契約満了と報道 | 2027年6月予定 |
| USJとの契約 | 2028年春ごろと報道 | 2028年4月ごろを希望 |
ここで注意したいのは、「約6万㎡」が「約3.1万㎡に縮小した」と決まったわけではないことです。
約6万㎡は8月28日に報じられた工場跡地などを含む拡張構想の規模です。
一方、約3.1万㎡は、9月1日に大阪市が具体的に協議対象として示した市有地の面積です。
残る土地の所有関係や、USJが最終的にどこまで利用するのかについては、今後の協議や発表を待つ必要があります。
USJ拡張をめぐる進捗を時系列で確認
現在までに分かっている流れを整理すると、次のようになります。
■ USJ拡張をめぐる進捗
| 時期 | 動き |
|---|---|
| 2021年 | 日本製鉄が阪神地区(大阪)の全設備休止を含む生産再編を発表 |
| 2026年 | 工場跡地で建物の解体工事が進行 |
| 2026年8月28日 | USJ北側の工場跡地など約6万㎡を活用する拡張構想が報道 |
| 2026年8月28日 | USJが「当社が発表したものではありません」とコメント |
| 2026年9月1日 | 大阪市が市有地約3.1万㎡についてUSJとの協議を進める方針を表明 |
| 2027年6月予定 | 日本製鉄から大阪市へ市有地を返還予定 |
| 2028年4月ごろ | USJ運営会社が大阪市との賃貸借契約締結を希望 |
現時点では、土地利用に向けた協議が具体化した段階です。
新しいエリアやアトラクションの内容、工事開始時期、開業時期などはまだ公表されていません。
USJが北側へ拡張する方向と報道
2026年8月28日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの運営会社が、パーク北側に隣接する日本製鉄の工場跡地などを利用した大規模な拡張を検討していることが報じられました。
当初の報道では、対象となる土地は約6万平方メートルとされていました。
現在のUSJの敷地面積は約54万平方メートルです。
仮に約6万平方メートルすべてが加わった場合は、単純計算で次のようになります。
| 項目 | 面積 |
|---|---|
| 現在のUSJ | 約54万㎡ |
| 8月28日に報じられた拡張構想 | 約6万㎡ |
| 単純合計 | 約60万㎡ |
| 現在からの増加率 | 約11% |
注意
上記の約60万㎡・約11%という数字は、8月28日に報じられた約6万㎡を現在の約54万㎡に単純加算した参考値です。
9月1日時点で大阪市が具体的に協議対象として明らかにしているのは市有地約3.1万㎡であり、最終的な拡張区域・総面積はまだ確定していません。
USJの拡張予定地はどこ?北側の日本製鉄工場跡地
まず現在のUSJと日本製鉄側の位置関係を確認します。

現在のUSJと日本製鉄側の位置関係。青線・赤線は位置関係を分かりやすくするための概略表示です。
USJの北側には、日本製鉄が使用してきた工場用地が広がっています。
8月28日の報道では、この一帯の工場跡地など約6万平方メートルが拡張候補として報じられました。
そして9月1日、大阪市はその周辺にある桜島2丁目の市有地約3.1万平方メートルについて、USJ運営会社への貸し付けに向けた協議を進める方針を明らかにしました。
仮に報道されている範囲をUSJ側に加えると、位置関係は次のようになります。

USJが北側へ拡張した場合のイメージ。正式な拡張区域は現時点で公表されていないため、報道や地図をもとにした概略図です。
ポイントは、離れた場所に新しい施設を造るのではなく、現在のUSJに直接隣接する土地が対象になっているということです。
Google Earthで見ると工場跡地との位置関係がよく分かる
Google EarthでUSJ周辺を立体的に見ると、さらに位置関係が分かりやすくなります。

現在のUSJのすぐ北側に工場建物が並んでいることが確認できます。
真上から見ると次のようになります。

8月28日の報道をもとに、拡張候補地のイメージを黄色で示したのがこちらです。

さらに、現在のUSJを赤、拡張候補地を黄色で示します。

赤=現在のUSJ、黄=8月28日の報道などをもとに示した拡張候補地の概略。9月1日に大阪市が示した約3.1万㎡の正式な境界を表すものではありません。
ここは今回、キャプションを特に重要視しています。
9月1日に大阪市が具体的な面積を示したため、この黄色部分を「正式な約6万㎡」と受け取られないようにする必要があります。
実現すれば2001年の開園以来初の「敷地拡張」
今回の計画で特に注目したいのが、実現すれば2001年の開園以来初めてUSJの敷地そのものが広がるという点です。
USJにはこれまでにも大規模な新エリアが登場してきました。
2014年には「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」が開業。
2021年には「スーパー・ニンテンドー・ワールド」が開業しました。
さらに2024年12月には「ドンキーコング・カントリー」が開業し、スーパー・ニンテンドー・ワールドはさらに拡張されています。
しかし、これらは基本的に既存のUSJ敷地内で行われてきた新エリア開発や再開発です。
今回報じられている計画は、それとは意味が異なります。
これまで
約54万㎡の既存敷地の中で新エリアを開発
今回
USJの外側にある北側の隣接地を新たに利用する方向で協議
→ 実現すれば、パークそのものの外周が北側へ広がる
USJは25年間どう変わった?2001年・2012年・2025年を比較
ここでGoogle Earthの過去画像を使い、USJ開園後の変化を確認してみます。
2001年9月|開園から約半年
USJが開園したのは2001年3月31日です。
その約半年後となる2001年9月の様子がこちらです。

現在と比べると、パーク内部の土地利用が大きく異なります。
注目したいのはUSJ北側です。
開園直後の時点ですでに工場が存在しており、USJと工場が隣り合っていることが確認できます。
2012年4月|園内は変化しても北側には工場
続いて2012年4月です。

開園から約11年が経過し、USJ内部にはさまざまな変化が見られます。
しかし北側を見ると、工場用地との境界は依然として存在しています。
2025年8月|パーク内部は大きく進化
そして2025年8月です。

2001年と比較すると、USJ内部は大きく変貌しています。
ハリー・ポッター、スーパー・ニンテンドー・ワールド、ドンキーコング・カントリーなど、大規模な新エリアが次々と誕生しました。
それでも、USJは基本的に既存敷地の中を作り替えながら成長してきたことが分かります。
そして北側には、開園当初から長年にわたって工場が存在していました。
なぜUSJの隣にまとまった工場跡地が生まれた?
ここで一つ、大きな疑問が浮かびます。
なぜ、USJのすぐ隣にこれほどまとまった工場跡地が生まれたのでしょうか。
今回の報道だけを見ると、USJが拡張するために日本製鉄が工場から撤退したようにも見えるかもしれません。
しかし時系列を追うと、そうではありません。
日本製鉄は今回のUSJ拡張報道より何年も前から、生産体制の再編を進めていました。
今回の拡張候補地周辺にあたる阪神地区(大阪)では全設備の休止が決まり、生産機能の集約が進められてきた経緯があります。
その後、2026年には建物の解体工事が進み、9月1日時点でも日本製鉄から大阪市への土地返還に向けた準備が続いています。
つまり、
「USJが来るから工場がなくなった」のではなく、先に日本製鉄の生産再編が進み、その後にUSJによる土地活用の話が具体化した
という流れです。
この工場がどのような製品を作っていたのか、なぜ全設備を休止したのか、生産はどこへ移ったのかについては、別の記事で詳しく時系列を追っています。
日本製鉄の市有地は2027年6月に大阪市へ返還予定
9月1日の大阪市側の説明によると、協議対象となっている約3.1万平方メートルの市有地は、現在も日本製鉄に貸し付けられています。
日本製鉄はすでに工場の操業を停止し、建物の解体工事を進めています。
そして2027年6月に、日本製鉄から大阪市へ土地が返還される予定です。
ここで重要なのは、
「工場の操業停止」と「土地の賃貸借契約が終わる時期」は同じではない
ということです。
工場としての生産機能はすでに止まっていますが、解体や土地返還の作業が続いているため、USJがすぐに利用できる土地というわけではありません。
USJとの土地契約は2028年4月ごろを目指す
大阪市によると、USJ運営会社は2028年4月ごろをめどに、市有地の賃貸借契約を締結したい意向を示しています。
したがって、現時点で見えている流れは、
2026年
建物解体・協議
2027年6月
日本製鉄から大阪市へ市有地返還予定
2028年4月ごろ
USJ運営会社と大阪市の賃貸借契約締結を目指す
という流れです。
ただし、これは「2028年4月に新エリアが開業する」ことを意味しません。
土地を借りたあとに、設計、各種手続き、工事などが必要になる可能性があります。
現時点では、
・新エリアの名称
・テーマ
・アトラクションの内容
・工事開始時期
・開業時期
・最終的な拡張面積
などは正式発表されていません。
8月28日の「約6万㎡」はどう考えればいい?
今回、最も分かりにくくなったのが面積です。
8月28日の報道では、拡張候補地は約6万平方メートルとされました。
一方、9月1日に大阪市が協議対象として明らかにした市有地は約3.1万平方メートルです。
そのため、現時点では次のように整理するのが適切です。
約6万㎡
8月28日に報じられた「工場跡地など」を含む拡張構想の規模
約3.1万㎡
9月1日に大阪市がUSJとの協議対象として具体的に示した市有地
現時点の結論
USJが最終的に利用する総面積や正式な区域はまだ確定していない
したがって、この記事の地図で黄色く示している範囲も、あくまで8月28日の報道をもとにした概略です。
大阪市が今回示した約3.1万㎡の正式な境界図や、USJ側が最終的に利用する土地全体の範囲が公表された場合は、改めて更新します。
USJは「当社が発表したものではない」とコメント
USJ運営会社は2026年8月28日、公式サイトでパーク拡張報道についてコメントを発表しています。
日本経済新聞による報道について、
「当社が発表したものではありません」
としたうえで、公表すべき事項が生じた場合には適切なタイミングで案内するとしています。
その後、9月1日に大阪市が市有地約3.1万平方メートルについてUSJとの協議を進める方針を明らかにしたことで、少なくとも土地利用に向けた協議が実際に進んでいることは市側から確認された形になります。
ただし、USJ側から新エリアの内容や開業時期などが正式に発表されたわけではありません。
まとめ|「約6万㎡報道」から市有地3.1万㎡の協議へ一段具体化
USJの敷地拡張については、8月28日にパーク北側の日本製鉄工場跡地など約6万平方メートルを活用する構想が報じられました。
そして9月1日、大阪市はその周辺にある市有地約3.1万平方メートルについて、USJ運営会社への貸し付けに向けた協議を進めることを正式に明らかにしました。
市有地は現在、日本製鉄に貸し付けられており、2027年6月に大阪市へ返還される予定です。
USJ運営会社は2028年4月ごろをめどに賃貸借契約を結びたい意向を示しています。
一方、8月28日に報じられた「約6万㎡」すべてが最終的な拡張区域になるのかは、まだ分かっていません。
現在約54万平方メートルのUSJに約6万平方メートルが加われば、単純計算では約60万平方メートル、約11%の拡大になりますが、これは現時点ではあくまで報道を前提とした参考値です。
USJは2001年の開園以降、ハリー・ポッターやスーパー・ニンテンドー・ワールドなど、既存敷地内で大規模な開発を続けてきました。
今回の計画が実現すれば、開園以来初めてパークそのものが外側へ広がることになります。
そして、その拡張候補地には、長年USJの隣で稼働してきた日本製鉄の工場がありました。
なぜこの工場は役割を終えることになったのでしょうか。
日本製鉄が全設備休止を決めたのは、今回のUSJ拡張報道より何年も前でした。
工場跡地がUSJ拡張候補地となるまでの流れを、次の記事で詳しく追っています。
▼ 続きはこちら
USJ隣の日本製鉄工場はなぜ閉鎖?約6万㎡が空いた理由を時系列で追跡
2021年の生産再編から全設備休止、建物解体、大阪市への土地返還、そしてUSJによる活用協議までを詳しく整理しています。





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