スポンサーリンク

ネパール大規模洪水 被害場所はどこ? トリシュリ川沿いを地図で確認

ネパール大規模洪水 被害場所はどこ? トリシュリ川沿いを地図で確認 ニュースな場所

2026年8月26日、ネパール北部の中国・チベット自治区との国境に近いラスワ郡で、大規模な洪水が発生しました。

洪水は山あいの集落を次々と襲い、道路や橋、住宅、水力発電施設などにも大きな被害が出ています。

ネパール当局によると死者が確認されているほか、多数の人の安否確認が続いています。

また、ネパール観光局は一時、外国人291人を含む旅行者384人と連絡が取れていないと発表しました。カイラス山やマナサロワル湖方面を訪れていた旅行者も含まれており、捜索・安否確認が続いています。

日本から遠く離れたヒマラヤ地域で起きた災害ですが、「洪水が起きたラスワ郡とはどこなのか」「どのような場所が被災したのか」は、ニュースだけではなかなかイメージしにくいかもしれません。

そこでこの記事では、Google MapsとGoogle Earthを使い、中国・ネパール国境付近からトリシュリ川沿いに被害が報告されている地域を、上流から下流へ順番に確認します。

被災した地域の地形や集落の位置を知ることが、今回の災害をより深く理解し、被災地や復興支援へ目を向ける一つのきっかけになればと思います。

この記事でわかること

・ネパール洪水が発生した地域はどこなのか
・中国・チベット自治区との国境との位置関係
・トリシュリ川上流部がどれほど険しい地形なのか
・ラスワガディからデビガートまでの主な被災地点
・住宅、道路、橋、水力発電所などにどのような被害が出ているのか
・洪水の原因について現在までに分かっていること

※被害状況や死者・行方不明者数は2026年8月26日夜時点の報道に基づきます。現地では捜索・安否確認が続いており、今後数字が変わる可能性があります。

【最新情報】
この記事は2026年8月26日時点で確認できた情報をもとに作成しています。
現地では現在も捜索・救助活動が続いており、死者・行方不明者数や被害状況は今後変わる可能性があります。新たな被害状況が確認された場合は随時追記します。
スポンサーリンク

ネパール洪水の場所はどこ?

まず、日本から見たネパールの位置を確認します。

日本とネパールの位置関係

日本とネパールの位置関係

ネパールはインドと中国に挟まれた内陸国です。

今回、大きな被害が出ているラスワ郡はネパール北部にあり、首都カトマンズから見ると北側、中国・チベット自治区との国境に接する地域です。

ネパール・ラスワ郡の位置

洪水被害が出ているラスワ郡はネパール北部、中国国境に近い

つまり今回の災害は、ネパールの中でもヒマラヤ山系の奥深い国境地域で発生したことになります。

被害地域の最上流側は中国・ネパール国境付近

今回被害が報告されている地域を上流へたどると、中国・ネパール国境付近まで行き着きます。

Google Mapsで国境付近を確認します。

国境を越えた北側は中国・チベット自治区です。

今回の洪水についてネパール側では、チベット側から大量の水が流れ込んだと報告されています。

トリシュリ川上流はヒマラヤの険しい峡谷を流れる

被災地域がどのような場所なのか、Google Earthの3D表示で確認すると、その地形の険しさがよく分かります。

ネパール・ラスワ郡を流れるトリシュリ川上流の3D地形

トリシュリ川上流部。ヒマラヤの急峻な山々の間を深い谷が通っている

両側から急斜面が谷底へ落ち込み、平坦な土地が非常に少ないことが分かります。

道路や集落も、川と山に挟まれた限られた場所や山腹に形成されています。

今回大きな被害が報じられているティムレやシャブルベシも、こうした険しい谷筋に位置しています。

なお、この地形と今回の被害規模との具体的な因果関係については、今後の専門機関による調査を待つ必要があります。

スポンサーリンク

洪水被害はトリシュリ川沿いの広い範囲に

今回、被害が報告されている主な地点をGoogle Earth上で上流から並べました。

ネパール洪水の被害地点 ラスワガディからデビガートまで

中国国境付近のラスワガディからデビガートまで、被害が報告されている主な地点

上流から、

①ラスワガディ

②ティムレ

③シャブルベシ

④ハクベシ

⑤マイルン

⑥ベトラワティ・バザール

⑦トリシュリ・バザール

⑧ビドゥル

⑨デビガート

と続きます。

ここからは、それぞれの場所と被害状況を上流から順番に確認します。

① ラスワガディ|中国との国境付近でも大きな被害

ラスワガディのGoogle Earth 3D画像

中国・ネパール国境に近いラスワガディ周辺

ラスワガディ(Rasuwagadhi)は、中国・チベット自治区との国境に位置する重要な地点です。

今回の洪水では、警察施設や税関関連施設、道路などに大きな被害が報告されています。

現地報道では、ラスワガディの税関施設が深刻な被害を受けたことも伝えられています。

また、ベトラワティからラスワガディ国境までを結ぶ道路では、広い範囲で被害が確認されています。

② ティムレ|100軒以上あった集落に壊滅的被害

ティムレ(Timure)は、ラスワガディのすぐ下流側に位置する集落です。

ティムレの険しい谷の地形

急峻な谷の中に位置するティムレ

3Dで見ると、集落が川と急斜面との間に細長く形成されていることが分かります。

ティムレ市街地とトリシュリ川

ティムレの市街地と川の位置関係

現地では100軒以上の家屋があった集落が大きな被害を受けたと伝えられています。

警察施設も被災し、治安部隊員や税関関係者など多数の人が一時連絡不通となりました。

8月26日夜時点でも、ティムレでは多数の治安要員の安否確認が続いています。

③ シャブルベシ|市場や警察施設も被災

さらに下流にあるのがシャブルベシです。

英字では「Syabrubesi」「Syaphrubesi」「Syafrubesi」など複数の表記が見られます。

シャブルベシのGoogle Earth 3D画像

シャブルベシ周辺。谷底の限られた場所に集落が形成されている

シャブルベシは今回、ティムレと並んで被害が特に大きかった地域として報じられています。

市場地区、住宅、警察施設などが被災しました。

④ ハクベシ|川沿いの集落にも被害

ハクベシ周辺のGoogle Earth 3D画像

ハクベシ周辺も険しい谷の中に集落が点在する

ハクベシ(Hakubesi)も、今回被害を受けた川沿いの集落として現地報道で名前が挙げられています。

Google Earthで見ると、この付近でも平坦な土地は少なく、集落が山腹や谷沿いに点在しています。

⑤ マイルン|集落と発電施設が川のすぐ近くに

さらに下流のマイルン(Mailung)周辺です。

マイルンと水力発電施設

マイルン周辺。川沿いには水力発電関連施設も確認できる

マイルン周辺の峡谷

マイルン周辺も深い谷が続いている

マイルンでも集落や河川沿いの施設が被災し、治安部隊員が行方不明になったとの報道があります。

今回の洪水では、ラスワガディ、チリメ、トリシュリ3Aなど複数の水力発電施設にも被害が出ています。

⑥ ベトラワティ・バザール|ヌワコット郡で特に大きな被害

洪水はさらに南下し、ヌワコット郡へ到達しました。

ベトラワティ・バザールのGoogle Earth 3D画像

ベトラワティ・バザール周辺

ベトラワティ・バザール(Betrawati Bazaar)は、支流とトリシュリ川が合流する地域に形成された集落です。

ビドゥル市長は、ヌワコット郡内ではベトラワティ・バザールの被害が特に大きいと説明しています。

上流の狭い峡谷とは異なり、この付近まで来ると谷が次第に開いていることもGoogle Earthから確認できます。

⑦ トリシュリ・バザール|周辺で約60棟が流失との報道

さらに下流には、今回の報道写真にも登場しているトリシュリ・バザールがあります。

トリシュリ・バザール周辺の3D地形

トリシュリ・バザール周辺まで来ると河谷が大きく開く

トリシュリ・バザール市街地

トリシュリ川沿いに広がるトリシュリ・バザール

現地通信社RSSの報道では、トリシュリ・バザール周辺で約60棟の家屋が流されたとされています。

また、トリシュリ川に架かる車両通行可能な橋2本が流失したとの情報もあります。

ただし、橋についてはトリシュリ・バザール中心部の橋と断定せず、ヌワコット郡内のトリシュリ川に架かる橋として確認するのが適切です。

⑧ ビドゥル|中央刑務所も浸水

ビドゥル周辺のGoogle Earth 3D画像

ビドゥル周辺では川沿いに市街地が大きく広がる

ビドゥル(Bidur)はヌワコット郡の中心都市です。

この周辺でも洪水による被害が発生し、中央刑務所が浸水したことが報じられています。

上流のティムレなどと比較すると、川の周囲には市街地や農地など広い平坦地が見られるようになります。

⑨ デビガート|市場と水力発電施設にも被害

今回確認する最も下流側の地点がデビガート(Devighat)です。

デビガートのGoogle Earth 3D画像

デビガート周辺。上流部とは大きく異なり、広い河谷が形成されている

デビガートでは市場地区が浸水しました。

さらにネパール電力公社によると、デビガート水力発電所も今回の洪水による影響を受けています。

ラスワガディ、チリメ、トリシュリ3A、トリシュリ、デビガートなど、今回の洪水では発電・送電設備が広い範囲で被災しました。

スポンサーリンク

道路にも甚大な被害|ベトラワティ~ラスワガディ間約42km

被害は集落だけではありません。

ネパール道路局によると、ベトラワティから中国国境のラスワガディまでを結ぶ約42kmの道路が洪水で大きな被害を受けたとされています。

複数のコンクリート橋も流失しました。

さらにシャブルベシからラスワガディ方面へ向かう約16km区間についても被害状況の確認が進められています。

この道路は、中国との国境とネパール国内を結ぶ重要な交通ルートです。

Google Earthの3D画像を見ると、道路の多くが急峻な山と川の間のわずかなスペースを通っていることが分かります。

救助活動だけでなく、今後の物資輸送や復旧にも道路の復旧が重要になりそうです。

「ボテコシ川」と「トリシュリ川」について

今回の報道では「ボテコシ川(Bhotekoshi / Bhote Koshi)」で洪水が発生したと伝えられています。

一方、Google Mapsでラスワガディからシャブルベシ周辺を確認すると、河川名は「Trishuli(トリシュリ川)」と表示される場所があります。

さらにネパールには、今回の被災地域より東側のシンドゥパルチョーク郡にも「Bhote Koshi」と呼ばれる別の有名な河川があります。

そのため、Google Mapsで「ボテコシ川」と検索すると、今回のラスワ郡とは異なる場所が表示される場合があります。

この記事では、地図上での混同を避けるため、Google Maps上の表記も確認しながら、主にラスワ郡から下流へ続くトリシュリ川沿いの被災地域として位置関係を紹介しています。

洪水の原因は?地震と雪崩・氷岩崩落の可能性も

今回の洪水がなぜ突然発生したのかについては、8月26日夜の時点でも調査が続いています。

当初、ラスワ郡では大雨が降っていなかったことから、上流側で何らかの異変が起きた可能性が指摘されました。

その後、現地当局や専門家から、地震に伴う雪崩や氷・岩石の崩落によって河川が一時的にせき止められ、その後大量の水が一気に流れ出した可能性が示されています。

特にLhende Khola(レンデ・コーラ)と呼ばれる支流について、氷や岩石の崩落との関連が専門家から指摘されています。

ただし、原因については調査中であり、現段階で確定したものではありません。

観光客384人と一時連絡取れず|カイラス山巡礼者も

今回の災害が世界的に注目されている理由の一つが、多数の旅行者の安否確認です。

ネパール観光局は8月26日、旅行会社などを通じて現地を訪れていた384人と一時連絡が取れていないと発表しました。

内訳は、

外国人291人
ネパール人93人

です。

外国人の中にはインドをはじめ、米国、英国、マレーシアなどから訪れていた旅行者が含まれています。

多くは中国・チベット自治区にあるカイラス山やマナサロワル湖を訪れる巡礼・観光ルートを利用していました。

通信や道路が寸断されている地域もあるため、「連絡が取れない」ことが直ちに人的被害を意味するわけではありません。

現地では観光警察、行政機関、軍・警察などが安否確認と捜索を続けています。

スポンサーリンク

まとめ|ヒマラヤの険しい谷に沿って広範囲に被害

今回のネパール洪水についてGoogle Earthで確認すると、被害が単独の町だけで発生したのではなく、中国・チベット自治区との国境付近からトリシュリ川沿いの広い地域へ連続していることが分かります。

上流のラスワガディ、ティムレ、シャブルベシ周辺は、ヒマラヤの急峻な山々に挟まれた非常に狭い谷です。

そこから洪水は下流へ広がり、マイルン、ベトラワティ、トリシュリ・バザール、ビドゥル、デビガートなどでも住宅や道路、橋、発電施設などに被害が出ました。

地図で地形を確認すると、それぞれのニュースで伝えられている地名が一本の川と谷によってつながっていることが見えてきます。

被害の全容はまだ明らかになっておらず、現地では今も捜索、救助、安否確認が続いています。

この記事では場所を特定することだけを目的とするのではなく、被災した地域がどのような土地なのかを知り、今回の災害への理解を深めることを目的として地図と地形を紹介しました。

被災された方々の安全と、行方が分からなくなっている方々の一刻も早い発見、そして被災地域の復旧・復興を願います。

※本記事の被害状況は2026年8月26日夜時点のネパール当局、ネパール観光局、現地報道などをもとに整理しています。被害状況や安否情報は今後更新される可能性があります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました