【9月3日追記】捜索続く一方、被災地では復旧・復興へ向けた動きも始まる
8月26日の大規模洪水から1週間以上が経過しましたが、ネパールでは現在も行方不明者の捜索が続いています。
特にラスワガディ水力発電所などでは、土砂や岩石が流れ込んだトンネル内部の捜索が続いています。
ラスワガディ水力発電所では、救助隊がトンネル内部を約150mまで進みましたが、大きな岩石に阻まれており、さらに奥へ進むための作業が続けられています。
一方、被災地では救助・捜索と並行して、復旧・復興へ向けた動きも始まっています。
ネパール政府は、洪水で大きな被害を受けた道路や橋、住宅、電力・通信などのインフラについて被害状況の確認を進めています。
さらに中国との国境に近いティムレ(Timure)周辺では、洪水で失われた早期警戒システムを再構築する計画も進められています。
計画では地震センサーや監視カメラに加え、携帯電話網が途絶した場合にも情報を送れるVSAT衛星通信設備などを設置し、河川や山岳地域の異変を監視する体制を整える方針です。
9月3日時点では、大規模な捜索を続けながら、道路・インフラの復旧や今後の防災体制の再構築も並行して始まった段階といえます。
【9月2日追記】ネパール側の死者1,000人超 日本人5人を含む約4,000人の捜索続く
8月26日に中国・チベット自治区との国境地域で発生した大規模な洪水と土石流は、発生から約1週間がたっても被害の全容が明らかになっていません。
9月1日までの報道では、ネパール側の死者は1,000人を超え、約4,000人が行方不明となっています。行方不明者には外国人583人が含まれています。
安否が分かっていない日本人5人についても、引き続き捜索と確認が続いています。ネパール当局が公表した情報などから、5人は大人2人と子ども3人の家族とみられています。
これまでにネパール側では1万1,000人以上が救助されましたが、道路や橋が各地で寸断され、孤立した集落や水力発電所への接近が難しい状態です。
特に複数の水力発電所では多数の作業員が取り残され、一部は土砂や水が流れ込んだトンネル内に閉じ込められている可能性があります。ネパール、中国、インドなどの救助隊が重機やヘリコプターを使って捜索を続けています。
中国・チベット自治区側でも被害が拡大しており、9月1日時点で16人が死亡、546人が行方不明と報じられています。
※死者・行方不明者数は確認時刻や報道機関によって差があります。
2026年8月26日、ネパール北部の中国・チベット自治区との国境に近いラスワ郡で、大規模な洪水と土石流が発生しました。
大量の水、岩石、氷、土砂が中国・チベット自治区側からネパール側へ流れ込み、トリシュリ川沿いの集落や道路、橋、水力発電施設などに甚大な被害をもたらしました。
被害は発生当初に報じられたラスワガディ、ティムレ、シャブルベシ周辺だけにとどまらず、下流のヌワコット郡やデビガート周辺まで広がっています。
9月1日までにネパール側の死者は1,000人を超え、約4,000人の行方が分かっていません。安否不明者には日本人5人を含む多数の外国人も含まれています。
日本から遠く離れたヒマラヤ地域で起きた災害ですが、「洪水が起きたラスワ郡とはどこなのか」「どのような場所が被災したのか」は、ニュースだけではなかなかイメージしにくいかもしれません。
そこでこの記事では、Google MapsとGoogle Earthを使い、中国・ネパール国境付近からトリシュリ川沿いに被害が報告されている地域を、上流から下流へ順番に確認します。
さらに、9月3日までに明らかになった捜索状況や道路・インフラの復旧、今後の防災・復興へ向けた動きについても整理します。
この記事でわかること
・ネパール洪水の被害地域はどこなのか
・中国・チベット自治区との国境との位置関係
・トリシュリ川上流部がどれほど険しい地形なのか
・ラスワガディからデビガートまでの主な被災地点
・住宅、道路、橋、水力発電所などにどのような被害が出ているのか
・日本人5人を含む行方不明者の捜索状況
・道路やインフラの復旧・復興はどこまで進んでいるのか
ネパール大規模洪水の経緯
| 8月26日 | 中国・チベット自治区側の高地で氷河と岩盤の大規模な崩壊が発生。大量の水、氷、岩石、土砂が谷を流下し、ネパール・ラスワ郡などを襲う |
|---|---|
| 8月27日 | 日本人5人と連絡が取れていないことが判明。国境付近では土砂などによって新たな天然ダム湖が形成され、二次災害への警戒が強まる |
| 8月28日 | 天然ダム湖から水があふれ、川の水位が上昇。救助活動が一時中断され、下流側の住民らが高台へ避難 |
| 8月29日 | 日本人5人は大人2人と子ども3人の家族とみられることが判明。ネパール当局が行方不明者の情報を公表 |
| 9月1日 | ネパール側の死者が1,000人を超え、約4,000人が行方不明に。1万1,000人以上が救助される一方、水力発電所やトンネルで捜索が続く |
| 9月3日 | 水力発電所などで捜索が続く一方、被災した道路・インフラの復旧や、ティムレ周辺での早期警戒システム再構築など復興へ向けた動きも始まる |
※被害状況や死者・行方不明者数は急速に変化しています。この記事では2026年9月3日時点で確認できた情報を反映しています。
- ネパール洪水の場所はどこ?
- 被害地域の最上流側は中国・ネパール国境付近
- トリシュリ川上流はヒマラヤの険しい峡谷を流れる
- 洪水被害はトリシュリ川沿いの広い範囲に
- ① ラスワガディ|中国との国境付近でも大きな被害
- ② ティムレ|100軒以上あった集落に壊滅的被害
- ③ シャブルベシ|市場や警察施設も被災
- ④ ハクベシ|川沿いの集落にも被害
- ⑤ マイルン|集落と発電施設が川のすぐ近くに
- ⑥ ベトラワティ・バザール|ヌワコット郡で特に大きな被害
- ⑦ トリシュリ・バザール|周辺で約60棟が流失との報道
- ⑧ ビドゥル|中央刑務所も浸水
- ⑨ デビガート|市場と水力発電施設にも被害
- 道路にも甚大な被害|ベトラワティ~ラスワガディ間約42km
- 「ボテコシ川」と「トリシュリ川」について
- 日本人5人の安否不明続く|大人2人と子ども3人の家族か
- まとめ|捜索と並行して復旧・復興も始まる
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ネパール洪水の場所はどこ?
まず、日本から見たネパールの位置を確認します。

日本とネパールの位置関係
ネパールはインドと中国に挟まれた内陸国です。
今回、大きな被害が出ているラスワ郡はネパール北部にあり、首都カトマンズから見ると北側、中国・チベット自治区との国境に接する地域です。

洪水被害が出ているラスワ郡はネパール北部、中国国境に近い
つまり今回の災害は、ネパールの中でもヒマラヤ山系の奥深い国境地域で発生したことになります。
被害地域の最上流側は中国・ネパール国境付近
今回被害が報告されている地域を上流へたどると、中国・ネパール国境付近まで行き着きます。
Google Mapsで国境付近を確認します。
国境を越えた北側は中国・チベット自治区です。
今回の洪水では、中国・チベット自治区側の高地で崩壊した氷河や岩盤と、大量の水や土砂が国境を越えてネパール側へ流れ込んだとみられています。
トリシュリ川上流はヒマラヤの険しい峡谷を流れる
被災地域がどのような場所なのか、Google Earthの3D表示で確認すると、その地形の険しさがよく分かります。

トリシュリ川上流部。ヒマラヤの急峻な山々の間を深い谷が通っている
両側から急斜面が谷底へ落ち込み、平坦な土地が非常に少ないことが分かります。
道路や集落も、川と山に挟まれた限られた場所や山腹に形成されています。
今回大きな被害が報じられているティムレやシャブルベシも、こうした険しい谷筋に位置しています。
急峻な地形が被害の広がりにどのように影響したのかについては、今後の専門機関による詳しい検証を待つ必要があります。
洪水被害はトリシュリ川沿いの広い範囲に
今回、被害が報告されている主な地点をGoogle Earth上で上流から並べました。

中国国境付近のラスワガディからデビガートまで、被害が報告されている主な地点
上流から、
①ラスワガディ
↓
②ティムレ
↓
③シャブルベシ
↓
④ハクベシ
↓
⑤マイルン
↓
⑥ベトラワティ・バザール
↓
⑦トリシュリ・バザール
↓
⑧ビドゥル
↓
⑨デビガート
と続きます。
ここからは、それぞれの場所と被害状況を上流から順番に確認します。
① ラスワガディ|中国との国境付近でも大きな被害

中国・ネパール国境に近いラスワガディ周辺
ラスワガディ(Rasuwagadhi)は、中国・チベット自治区との国境に位置する重要な地点です。
今回の洪水では、警察施設や税関関連施設、道路などに大きな被害が報告されています。
現地報道では、ラスワガディの税関施設が深刻な被害を受けたことも伝えられています。
また、ベトラワティからラスワガディ国境までを結ぶ道路では、広い範囲で被害が確認されています。
② ティムレ|100軒以上あった集落に壊滅的被害
ティムレ(Timure)は、ラスワガディのすぐ下流側に位置する集落です。

急峻な谷の中に位置するティムレ
3Dで見ると、集落が川と急斜面との間に細長く形成されていることが分かります。

ティムレの市街地と川の位置関係
現地では100軒以上の家屋があった集落が大きな被害を受けたと伝えられています。
警察施設も被災し、治安部隊員や税関関係者など多数の人の安否確認が行われています。
ティムレ周辺では早期警戒システムの再構築も計画
9月に入り、ティムレ周辺では洪水で失われた早期警戒・監視機能を再構築する計画も動き始めています。
計画では、地震センサーや監視カメラ、VSAT衛星通信設備などを設置し、山岳地域や河川の異変を把握できる体制を整えることが検討されています。
今回のように中国・チベット自治区側で発生した大規模な崩壊が国境を越えて影響する災害では、ネパール側だけの河川監視では十分な時間を確保できない可能性があります。
そのため、今後は中国側との水文情報や衛星情報の共有も重要な課題となります。
③ シャブルベシ|市場や警察施設も被災
さらに下流にあるのがシャブルベシです。
英字では「Syabrubesi」「Syaphrubesi」「Syafrubesi」など複数の表記が見られます。

シャブルベシ周辺。谷底の限られた場所に集落が形成されている
シャブルベシは今回、ティムレと並んで被害が特に大きかった地域として報じられています。
市場地区、住宅、警察施設などが被災しました。
④ ハクベシ|川沿いの集落にも被害

ハクベシ周辺も険しい谷の中に集落が点在する
ハクベシ(Hakubesi)も、今回被害を受けた川沿いの集落として現地報道で名前が挙げられています。
Google Earthで見ると、この付近でも平坦な土地は少なく、集落が山腹や谷沿いに点在しています。
⑤ マイルン|集落と発電施設が川のすぐ近くに
さらに下流のマイルン(Mailung)周辺です。

マイルン周辺。川沿いには水力発電関連施設も確認できる

マイルン周辺も深い谷が続いている
マイルンでも集落や河川沿いの施設が被災し、治安部隊員の安否確認が行われています。
今回の洪水では、ラスワガディ、チリメ、トリシュリ3Aなど複数の水力発電施設にも被害が出ています。
⑥ ベトラワティ・バザール|ヌワコット郡で特に大きな被害
洪水はさらに南下し、ヌワコット郡へ到達しました。

ベトラワティ・バザール周辺
ベトラワティ・バザール(Betrawati Bazaar)は、支流とトリシュリ川が合流する地域に形成された集落です。
ビドゥル市長は、ヌワコット郡内ではベトラワティ・バザールの被害が特に大きいと説明しています。
上流の狭い峡谷とは異なり、この付近まで来ると谷が次第に開いていることもGoogle Earthから確認できます。
⑦ トリシュリ・バザール|周辺で約60棟が流失との報道
さらに下流には、今回の報道写真にも登場しているトリシュリ・バザールがあります。

トリシュリ・バザール周辺まで来ると河谷が大きく開く

トリシュリ川沿いに広がるトリシュリ・バザール
現地報道では、トリシュリ・バザール周辺で約60棟の家屋が流されたとされています。
また、ヌワコット郡内ではトリシュリ川に架かる車両用の橋にも被害が報告されています。
⑧ ビドゥル|中央刑務所も浸水

ビドゥル周辺では川沿いに市街地が大きく広がる
ビドゥル(Bidur)はヌワコット郡の中心都市です。
この周辺でも洪水による被害が発生し、中央刑務所が浸水したことが報じられています。
上流のティムレなどと比較すると、川の周囲には市街地や農地など広い平坦地が見られるようになります。
⑨ デビガート|市場と水力発電施設にも被害
今回確認する最も下流側の地点がデビガート(Devighat)です。

デビガート周辺。上流部とは大きく異なり、広い河谷が形成されている
デビガートでは市場地区が浸水しました。
さらにネパール電力公社によると、デビガート水力発電所も今回の洪水による影響を受けています。
ラスワガディ、チリメ、トリシュリ3A、トリシュリ、デビガートなど、今回の洪水では発電・送電設備が広い範囲で被災しました。
道路にも甚大な被害|ベトラワティ~ラスワガディ間約42km
被害は集落だけではありません。
ネパール道路局によると、ベトラワティから中国国境のラスワガディまでを結ぶ約42kmの道路が洪水で大きな被害を受けたとされています。
複数の橋にも被害が発生しました。
さらにシャブルベシからラスワガディ方面へ向かう区間でも被害状況の確認が進められています。
この道路は、中国との国境とネパール国内を結ぶ重要な交通ルートです。
Google Earthの3D画像を見ると、道路の多くが急峻な山と川の間のわずかなスペースを通っていることが分かります。
救助活動だけでなく、今後の物資輸送や復旧を考えるうえでも道路の復旧が重要になります。
道路は「元通り」ではなく新ルートになる可能性も
今回の洪水では、単に路面が土砂で覆われただけではなく、道路そのものが失われた区間もあります。
特に中国国境へ向かうシャブルベシ(Syabrubesi)からケルン(Kerung)方面では、従来と同じ場所に道路を復旧することが難しい区間があるとされ、山側へ道路を上げて再び谷側へ下ろす新しいルートも検討されています。
つまり今後の復旧は、洪水前の道路をそのまま元に戻す「原状復旧」だけではなく、同じ場所で再び被災する危険を避けるために道路の位置や線形そのものを変更する可能性があります。
今回の記事で確認してきたように、この地域では道路が川と急斜面との間の非常に狭い場所を通っています。
そのため、今後どの場所に道路を再建するのかは、中国・ネパール国境ルートの復興を考えるうえで大きな焦点になりそうです。
9月3日時点の復旧・復興状況
・行方不明者の大規模な捜索は継続
・道路や橋の被害調査と応急復旧を実施
・国境道路では新しい道路ルートも検討
・ティムレ周辺で早期警戒システムの再構築を計画
・住宅、電力、通信などの本格復興はこれから
現在は「捜索・救助」と「復旧・復興への準備」が同時に進んでいる段階です。
「ボテコシ川」と「トリシュリ川」について
今回の報道では、ネパール側の上流部について「ボテコシ川(Bhotekoshi / Bhote Koshi)」という河川名が使われています。
一方、Google Mapsでラスワガディからシャブルベシ周辺を確認すると、河川名は「Trishuli(トリシュリ川)」と表示される場所があります。
また、中国・チベット自治区側では、この国境へ向かって流れる川が吉隆藏布(Gyirong Zangbo/ギロン・ザンボ)などと表記されています。
つまり報道や地図では、国境の中国側で吉隆藏布(ギロン・ザンボ)、ネパール側の上流部でボテコシ川、さらに下流へ続く河川としてトリシュリ川という名称が使われています。
さらにネパールには、今回の被災地域より東側のシンドゥパルチョーク郡にも「Bhote Koshi」と呼ばれる別の有名な河川があります。
そのため、Google Mapsで「ボテコシ川」と検索すると、今回のラスワ郡とは異なる場所が表示される場合があります。
この記事では地図上での混同を避けるため、Google Maps上の表記も確認しながら、主にラスワ郡から下流へ続くトリシュリ川沿いの被災地域として位置関係を紹介しています。
洪水の発生源・原因について
衛星画像などを調べた研究者は、中国・チベット自治区側の高地で氷河とその下にある岩盤が大規模に崩壊し、大量の岩石、氷、融解水が谷へ流れ込んだとみています。
この崩壊は地震計にマグニチュード5.2相当の揺れとして記録されました。その後、水と土砂が河川へ流入し、国境を越えてネパール側の集落や道路、水力発電施設を襲いました。
さらに流下した土砂や岩石が川をせき止め、国境付近には新たな天然ダム湖が形成されました。8月28日には、この湖から水があふれて川の水位が上昇したため、救助活動が一時中断され、下流側で避難が行われています。
発生源とみられる場所や、洪水・土石流が中国・チベット側からネパールへ流れ込んだ経路については、別記事で詳しく確認します。
日本人5人の安否不明続く|大人2人と子ども3人の家族か
今回の災害では、旅行者の安否確認も大きな問題となっています。
ネパール観光局は8月26日、旅行会社などを通じて現地を訪れていた384人と一時連絡が取れていないと発表しました。
当初発表された内訳は、
外国人291人
ネパール人93人
でした。
外国人の中にはインドをはじめ、米国、英国、マレーシアなどから訪れていた旅行者が含まれています。
多くは中国・チベット自治区にあるカイラス山やマナサロワル湖を訪れる巡礼・観光ルートを利用していました。
そして8月27日、在ネパール日本大使館が、ツアーに参加していたとみられる日本人5人と連絡が取れていないことを明らかにしました。
大使館はネパール当局に捜索・救助を要請し、邦人保護の観点から安否確認を続けています。
その後、ネパール当局が公表した行方不明者の情報などから、5人は大人2人と子ども3人の家族とみられることが分かりました。
5人は中国側からネパールへ入国したあと、ラスワ郡の国境施設付近から移動する途中だった可能性がありますが、詳しい状況は確認されていません。
9月3日時点でも5人の安否確認が続けられています。
なお、ネパール全体では行方不明者が約4,000人に増え、そのうち外国人は583人と報じられています。
発生当初に公表された「旅行者384人」は、初期段階で旅行会社などが連絡を取れなかった人をまとめた数字であり、現在の行方不明者数とは集計時点や対象が異なります。
まとめ|捜索と並行して復旧・復興も始まる
今回のネパール洪水についてGoogle Earthで確認すると、被害が単独の町だけで発生したのではなく、中国・チベット自治区との国境付近からトリシュリ川沿いの広い地域へ連続していることが分かります。
上流のラスワガディ、ティムレ、シャブルベシ周辺は、ヒマラヤの急峻な山々に挟まれた非常に狭い谷です。
そこから下流のマイルン、ベトラワティ、トリシュリ・バザール、ビドゥル、デビガートなどでも、住宅や道路、橋、発電施設などに被害が出ました。
9月1日までにネパール側の死者は1,000人を超え、約4,000人が行方不明となりました。日本人5人についても安否確認が続いています。
9月3日時点でも水力発電所のトンネルなどでは捜索が続いており、災害対応が終わったわけではありません。
一方で、道路や橋などの復旧に加え、ティムレ周辺の早期警戒システム再構築や、国境道路の新しいルートの検討など、復旧・復興へ向けた動きも始まっています。
今後は、ラスワガディ周辺の国境施設をどのように再建するのか、中国国境へ向かう道路をどこに通すのか、水力発電施設をどのように復旧するのかも大きな焦点となります。
この記事では引き続き、被災地域の場所だけでなく、道路やインフラの復旧・復興についても新しい情報が確認でき次第追記します。
被災された方々の安全と、行方が分からなくなっている方々の一刻も早い発見、そして被災地域の復旧・復興を願います。
※本記事は2026年9月3日時点で確認できたネパール当局、日本大使館、海外通信社、現地報道などの情報をもとに整理しています。死者・行方不明者数や復旧・復興状況は今後更新される可能性があります。
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