【結論】「まんじゅうや」は木内敏之市長の実家・木内製菓
神栖市長選で「まんじゅうや」「だんごさん」と書かれた票が争点となった木内敏之市長。
木内氏が「まんじゅうや」と呼ばれる背景にあるのは、実家が営む「木内製菓株式会社」です。
場所は茨城県神栖市息栖751-1。
「まんじゅうや」という言葉から小さな和菓子店を想像するかもしれませんが、木内製菓は大きな本社工場を構える和菓子製造会社です。
2025年11月の神栖市長選では、木内氏と当時の現職・石田進氏が1万6724票で同数となり、くじ引きによって木内氏が当選しました。
ところが、その後「まんじゅうや」「だんごさん」と書かれた2票が木内氏への有効票なのかが大きな争点となりました。
2026年9月3日、東京高裁はこの2票を無効とした県選挙管理委員会の判断を支持し、木内氏側の請求を棄却しています。
2026年9月3日、茨城県神栖市の市長選をめぐる異例の裁判に判決が出ました。
ニュースを見て、
「まんじゅうやって本当に店があるの?」
「木内敏之市長の実家はどこ?」
「なぜ『まんじゅうや』と書いた票が無効になったの?」
と気になった方も多いのではないでしょうか。
実際に木内氏の実家は、神栖市内で木内製菓株式会社という菓子製造会社を営んでいます。
さらに地図や3D表示で現地を見ると、一般的な「町のまんじゅう屋」というイメージとはかなり異なる、大きな工場施設であることも分かります。
この記事では、「まんじゅうや」と呼ばれる背景にある木内製菓の場所を地図で確認するとともに、木内製菓の規模や周辺施設、そしてわずか2票をめぐって市長の当落が変わることになった異例の経緯を整理します。
「まんじゅうや」はどこ?木内製菓の場所を地図で確認
木内敏之氏が「まんじゅうや」と呼ばれる背景にあるのが、実家が営む木内製菓株式会社です。
所在地は、
〒314-0133
茨城県神栖市息栖751-1
です。
地図を見ると、木内製菓は神栖市の北西部・息栖地区にあります。
今回のニュースで登場する「まんじゅうや」という言葉は、木内氏の実家が実際に菓子製造を営んでいることが背景にあります。
ただ、地図を拡大すると、ここで一つ気になることがあります。
「まんじゅう屋にしては、建物がかなり大きいのでは?」
という点です。
「まんじゅうや」のイメージより大きい?木内製菓は本社工場
「まんじゅうや」と聞くと、店頭でまんじゅうや団子を販売する小さな和菓子店をイメージする方もいるかもしれません。
しかし、Googleマップの3D表示で木内製菓周辺を確認すると、大きな建物群が広がっていることが分かります。

Googleマップ3Dで木内製菓周辺を確認。黄色・赤線はGoogleマップ上の施設表示をもとに位置関係を分かりやすくするため筆者加筆
これは、木内製菓が単なる小売店ではなく、和菓子を製造する会社として本社工場を構えているためです。
木内製菓の公式情報では、同社は1901年(明治34年)創業の菓子製造会社とされています。
また、ハローワークの求人情報でも、この住所は木内製菓の本社工場として掲載されています。
工場では和生菓子を製造しており、原料を機械に投入して「米を餅に」「小豆を餡子に」する工程などがあることも求人情報から確認できます。
さらに、政府の法人情報「Gビズインフォ」では、木内製菓の同所在地の事業所について厚生年金・健康保険の被保険者数116人と掲載されています。
【地図を見ると分かるポイント】
ニュースでは「まんじゅうや」という言葉が使われていますが、木内製菓そのものは本社工場を構えて和菓子を製造する企業です。
そのため、航空写真や3D地図で見ると、一般的な「町のまんじゅう屋」を想像していた方には意外なほど大きな施設に見えます。
隣接する「サガミ」の施設との関係は?
さらに3D地図を見ると、木内製菓の施設表示に隣接するような形で「(有)シーエフ・サガミ 十屋本部」という表示も確認できます。
上の画像では、位置関係を分かりやすくするため、木内製菓側を黄色、「(有)シーエフ・サガミ 十屋本部」側を赤色で囲っています。
ただし、この線は登記上の土地や建物の所有区分を示したものではありません。
Googleマップ上の施設表示をもとに、位置関係を分かりやすくするために加筆したものです。
一方、木内製菓と「サガミ」の間に関係があることを示す公表資料も確認できます。
神栖市観光協会の会員一覧では、食品製造業として「木内製菓株式会社」と「有限会社サガミ商事」が掲載され、両社には同じ電話番号が記載されています。
さらに、神栖市が発行した「広報かみす」2026年2月15日号では、木内敏之市長が「神栖市市長等の政治倫理に関する条例」に基づいて提出した辞退届について、関連企業として「有限会社サガミ商事」と「木内製菓株式会社」などが掲載されています。
そのため、少なくとも木内市長との関係では、両社が関連企業として神栖市の公表資料に記載されていることが確認できます。
ただし、Googleマップで建物が一体に見えるからといって、土地・建物の所有関係や両社の資本関係まで地図だけから判断することはできません。
この点は分けて考える必要があります。
木内敏之市長と「まんじゅうや」の関係は?
木内氏は、県選管が「まんじゅうや」などの票を無効としたことに対し、自身が地域で以前から「まんじゅうや」と呼ばれてきたと主張してきました。
2026年5月に東京高裁へ提訴した際にも、木内氏は自身が幼いころから「まんじゅうやのせがれ」として生きてきたという趣旨の説明をしています。
つまり木内氏側の主張は、
実家が菓子製造会社
↓
地域で「まんじゅうや」などと呼ばれてきた
↓
「まんじゅうや」と書いた有権者は木内氏に投票する意思だった
というものです。
東京新聞も「まんじゅうや」票をめぐる判決を報道
東京新聞も2026年9月3日の東京高裁判決について報じています。
今回の問題が非常に珍しいのは、単に「無効票が2票あった」というだけではありません。
その2票によって、市長選の当落そのものが変わる可能性が生じたからです。
なぜ「まんじゅうや」の2票がこれほど重要なのか
2025年11月に行われた神栖市長選では、木内敏之氏と当時の現職だった石田進氏が争いました。
開票の結果は、
木内敏之氏 1万6724票
石田進氏 1万6724票
まさかの同数。
得票数が完全に同じだったため、公職選挙法の規定に基づくくじ引きが行われ、木内氏が当選しました。
ところが石田氏側から異議申し立てがあり、票の確認が続けられます。
そこで焦点となったのが、
「まんじゅうや」
「だんごさん」
と書かれていた2票でした。
「まんじゅうや」「だんごさん」はなぜ無効票になった?
木内氏側は、実家が菓子製造会社であり、自身も地域で「まんじゅうや」などと呼ばれてきたことから、2票は自分への投票だと主張しました。
一方、東京高裁は2026年9月3日の判決で、この主張を認めませんでした。
「まんじゅうや」などの表現から、木内氏本人への投票だと特定できるのかが問題となったのです。
報道によると、判決では神栖市内に和菓子店が少なくとも9店あることなども判断材料とされました。
つまり、
「木内氏の実家がまんじゅうなどを製造している」こと
と、
「投票用紙の『まんじゅうや』が木内氏本人を意味する」こと
は別問題だと判断されたことになります。
ここが今回の判決を理解する最大のポイントです。
実家が実際に和菓子製造会社であること自体が否定されたわけではありません。
問題は、「まんじゅうや」という記載だけで候補者本人を特定できるのかという点でした。
「まんじゅうや」「だんごさん」の2票が有効なら選挙結果はどうなる?
今回の裁判で「まんじゅうや」「だんごさん」のわずか2票が争われている理由は、この2票の扱いだけで市長選の勝者が変わるためです。
2025年11月の神栖市長選では、当初の開票結果が、
木内敏之氏 1万6724票
石田進氏 1万6724票
完全な同数
となり、くじ引きによって木内氏が当選しました。
その後、県選挙管理委員会が票を審査した結果、木内氏の票として数えられていた「まんじゅうや」「だんごさん」の2票を無効と判断。
一方、石田氏についても1票が無効と判断されたため、票数は、
【2票を無効とした場合】
木内敏之氏 1万6722票
石田進氏 1万6723票
→ 石田氏が1票上回る
となります。
では逆に、木内氏が主張するように「まんじゅうや」「だんごさん」の2票を木内氏への有効票として扱った場合はどうなるのでしょうか。
【2票を木内氏の有効票とした場合】
木内敏之氏 1万6724票
石田進氏 1万6723票
→ 木内氏が1票上回る
つまり、
2票が無効なら石田氏が1票上回る。
2票が有効なら木内氏が1票上回る。
という、まさに「2票で勝者が逆転する」状況なのです。
【なぜ2票がこれほど重要?】
2票を無効
→ 木内氏 16,722票 / 石田氏 16,723票
→ 石田氏が1票上回る
2票を有効
→ 木内氏 16,724票 / 石田氏 16,723票
→ 木内氏が1票上回る
たった2枚の投票用紙について、「まんじゅうや」「だんごさん」という記載から木内氏への投票意思を認められるのか。
その判断が市長そのものを変えるため、県選管の裁決から東京高裁での裁判にまで発展したというわけです。
「まんじゅうや」票をめぐる経緯
2025年11月
神栖市長選で木内敏之氏と石田進氏が1万6724票で同数に。
くじ引き
木内氏がくじ引きで当選。
その後
石田氏側が異議を申し立て、投票用紙を再確認。
2026年4月
茨城県選挙管理委員会が「まんじゅうや」「だんごさん」と記載された2票などを無効と判断。木内氏の当選を無効とする裁決を出す。
2026年5月
木内氏が県選管の裁決取り消しを求め、東京高裁に提訴。
2026年9月3日
東京高裁が木内氏側の請求を棄却。「まんじゅうや」「だんごさん」の2票を無効とした県選管の判断を支持。
木内敏之市長は今後どうなる?
東京高裁の判決が出たことで、今後は判決が確定するのか、それとも木内氏側が上告するのかが焦点となります。
木内氏は判決後、上告を含めて今後の対応を検討する考えを示しています。
そのため、2026年9月4日時点では「東京高裁が木内氏側の請求を棄却した」段階です。
今後の司法手続きによって状況が変わる可能性があるため、新たな動きが判明した場合は追記します。
まとめ|「まんじゅうや」は木内敏之氏の実家・木内製菓
今回ニュースになった「まんじゅうや」の背景にあるのは、木内敏之氏の実家が営む木内製菓株式会社です。
場所は茨城県神栖市息栖751-1。
「まんじゅうや」という言葉から小さな店舗を想像するかもしれませんが、実際の木内製菓は大きな本社工場を構える和菓子製造会社です。
一方、選挙で問題になったのは「木内氏の実家が和菓子を製造しているか」ではなく、「まんじゅうや」と書かれた投票用紙から木内氏本人への投票だと特定できるのかという点でした。
2025年の神栖市長選が1万6724票対1万6724票という同数だったため、わずかな無効票の判断が市長の当落を左右する異例の事態となっています。
そして、地図を詳しく見ることで、ニュースだけでは分かりにくい「まんじゅうや」と木内製菓の実際の姿も見えてきます。
今後、上告など新たな動きがあれば随時追記します。




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