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ネパール洪水で中国側の被災地はどこ?吉隆口岸・シガツェ市の位置を地図で確認

ネパール洪水で中国側の被災地はどこ?吉隆口岸・シガツェ市の位置を地図で確認 ニュースな場所

ネパールで発生した大規模な洪水では、国境を接する中国・チベット自治区側でも大きな被害が報じられています。

中国側の被災地として報道に出てくるのが、「シガツェ市」や「吉隆県(ギロン県)」「吉隆口岸(Gyirong Port)」という地名です。

しかし、地図で確認すると「シガツェ市」として一般に表示される中心市街地は、今回被害が伝えられている中国・ネパール国境から大きく離れています。

また、ロイターが配信した映像をGoogle Earthの地形や建物と照合すると、映像そのものは中国側の吉隆口岸周辺を撮影したものと確認できます。

一方、映像中に表示される「約157人の遺体を収容」という数字は、ネパール側の被害状況について説明したものです。

この記事では、報道に登場するシガツェ市・吉隆口岸・中国側の土石流映像・ネパール側被災地の位置関係を、Google EarthやGoogle Mapsを使って整理します。

この記事で確認するポイント

・中国側の被災地「吉隆口岸」はどこにあるのか
・ロイターの土石流映像はどこを撮影したものなのか
・「シガツェ市」という報道と実際の被災地の位置関係
・映像に出てくる「約157人」はどこの被害者数なのか
・中国側とネパール側の被災地は国境を挟んでどこに位置するのか

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中国側の被災地「吉隆口岸」はどこ?

中国側で被害が伝えられている吉隆口岸(Gyirong Port)は、チベット自治区シガツェ市吉隆県にある中国・ネパール国境の出入境地点です。

国境を挟んだネパール側にはラスワガディ(Rasuwagadhi)があります。

つまり今回、中国側の被災地として報道に登場する「吉隆口岸」は、シガツェ市の中心市街地ではなく、ネパールとの国境そのものに位置する地域です。

ロイター映像は中国側・吉隆口岸周辺を撮影

今回の災害では、国境施設付近に大量の土砂と濁流が押し寄せる映像が配信されています。

映像に映る建物や道路、河川、立体駐車場などをGoogle Earthの衛星画像と照合すると、撮影されているのは中国側の吉隆口岸周辺と確認できます。

中国ネパール国境の吉隆口岸周辺で確認できる土石流の方向
ロイター映像とGoogle Earthの地形・建物配置を照合し、吉隆口岸周辺で確認できる土石流の方向を整理

上の画像では、ロイター映像で確認できる土石流の流れと、Google Earth上の建物配置を比較しています。

吉隆口岸は急峻な山に挟まれた非常に狭い谷にあり、国境施設のすぐ横を河川が流れています。

映像と地形を照合すると、中国側の谷筋から吉隆口岸周辺へ土砂と濁流が流れ込んでいるように見えます。

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映像では中国側の国境施設を土石流が襲っている

実際のロイター映像を見ると、大量の土砂を含んだ濁流が国境施設周辺へ押し寄せている様子が確認できます。

中国側の吉隆口岸周辺を襲う土石流のロイター映像
中国側・吉隆口岸周辺を撮影した映像。国境施設周辺へ大量の土砂と濁流が押し寄せている(出典:ロイター映像)

ここで重要なのは、この映像自体がネパール側を撮影したものではないという点です。

映像に映っているのは中国側の吉隆口岸周辺です。

そのため、少なくとも映像からは、中国側の国境施設周辺でも大規模な土石流・濁流が発生していた状況を確認できます。

ただし、この映像だけで土石流の正確な発生地点まで一点に特定することはできません。

「約157人の遺体収容」は中国側ではなくネパール側の数字

もう一つ、ロイター映像を見る際に注意したい点があります。

吉隆口岸周辺の映像に表示された約157人の遺体収容という字幕
中国側・吉隆口岸周辺の映像に表示された「約157人の遺体が収容された」とする字幕(出典:ロイター映像)

映像には「地元警察によると、これまでに約157人の遺体が収容された」との字幕が表示されています。

映像だけを見ると、吉隆口岸周辺で157人の遺体が収容されたようにも受け取れます。

しかし、この「約157人」はネパール側で報告された被害者数について説明したものです。

つまり、ここでは映像の撮影場所と、字幕で説明されている被害地域を分けて見る必要があります。

ロイター映像を見る際のポイント

映像の場所:中国側・吉隆口岸周辺

映像に映る状況:国境施設周辺を土砂と濁流が襲う様子

字幕の「約157人」:ネパール側で報告された遺体収容数

ネパール洪水を伝えるニュース映像の中で、中国側で撮影された映像とネパール側の被害状況が同時に説明されているため、注意が必要です。

「シガツェ市で被害」でも中心部から約360km離れている

中国側の被害については、報道で「チベット自治区シガツェ市」という地名が使われています。

しかし、「シガツェ市」と聞いて、シガツェの中心市街地周辺で今回の土石流が発生したと考えると、実際の位置関係とは大きく異なります。

シガツェ市中心部と中国ネパール国境の吉隆口岸の位置関係
シガツェ市中心部と被災した吉隆口岸の位置関係。直線距離で約360km離れている(Google Mapsをもとに作成)

地図で確認すると、吉隆口岸はシガツェ市中心部から直線距離で約360km離れています。

それでも「シガツェ市」と報道されるのは、今回の被災地が行政区域としてのシガツェ市に含まれているためです。

吉隆口岸がある吉隆県(Gyirong County)はシガツェ市の管轄にあたります。

報道に出てくる「シガツェ市」の位置関係

中国・チベット自治区
└ シガツェ市
└ 吉隆県(Gyirong County)
└ 吉隆口岸(Gyirong Port)・中国ネパール国境付近

今回の被災地はシガツェ市中心部ではありません。

「シガツェ市」という報道上の地名だけでは、実際の被災地点との距離感が分かりにくいため、地図上で位置を確認する必要があります。

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中国側とネパール側の被災地を地図で確認

最後に、中国側の吉隆口岸と、ネパール側で被害が報道されている地域の位置関係をGoogle Earthで確認します。

吉隆口岸とネパール側の洪水被災地の位置関係
中国側の吉隆口岸とネパール側で被害が報道されている地域の位置関係(Google Earthをもとに作成)

最も北側に中国・ネパール国境の吉隆口岸があり、国境を挟んだネパール側にはラスワガディ(Rasuwagadhi)があります。

さらにネパール側を見ると、ティムレ、シャブルベシ、ハクベシ、マイリン、ベトラワティ、トリシュリ・バザールなど、今回の洪水被害で名前が挙がっている地域の位置を確認できます。

この画像は、中国側とネパール側それぞれの被災地点について、国境を挟んだ位置関係を俯瞰するためのものです。

なお、この地理的な位置関係だけをもって、中国側で確認された土石流がそのままネパール側の各被災地まで到達したと断定するものではありません。

土石流の正確な発生地点や洪水の流下過程については、今後の公的機関などによる詳しい解析を待つ必要があります。

まとめ|中国側の被災地はシガツェ中心部ではなくネパール国境付近

今回の中国・チベット自治区側の被害について、地図と映像から確認できる内容を整理します。

  • 中国側の被災地として吉隆口岸(Gyirong Port)周辺が報じられている
  • 吉隆口岸は中国・ネパール国境に位置する
  • ロイター映像そのものは中国側の吉隆口岸周辺を撮影している
  • 映像では中国側の国境施設周辺へ大量の土砂と濁流が流れ込む様子を確認できる
  • 映像中の「約157人」はネパール側の被害状況についての数字
  • 「シガツェ市」と報道されるものの、吉隆口岸はシガツェ市中心部から直線距離で約360km離れている
  • 国境を挟んだネパール側にはラスワガディがあり、さらに南側にも被害が報道された地域が点在している

今回の災害は、中国側とネパール側の双方で被害が伝えられているため、報道に登場する地名だけでは位置関係が分かりにくくなっています。

特に「シガツェ市」「吉隆口岸」「ラスワガディ」を地図上で確認すると、どこで何が起きたのかが整理しやすくなります。

今後、土石流の発生地点や被害状況について新たな公的情報が発表された場合は、内容を確認したうえで追記します。

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