【9月3日更新】京都・伏見区の「産廃の山」は是正期限を過ぎても作業継続
京都市伏見区の住宅街で問題となっている「産廃の山」について、京都市が業者に命じた是正措置の履行期限は2026年8月31日でした。
一時は高さ10メートルを超える規模となっていましたが、その後、重機による作業が進められています。
この記事では現場の場所だけでなく、Googleマップ・Google Earthの過去画像を2007年までさかのぼり、この土地がどのように変化してきたのかを時系列で確認します。
京都市伏見区の住宅街で、巨大な「産廃の山」が問題となっています。
ニュースを見て、
「京都の産廃の山はどこにある?」
「いつからこんな巨大な山になった?」
「何年もずっと積み上げられていたの?」
「現在は撤去されている?」
と気になった方も多いのではないでしょうか。
現場は、京都市が公表している京都市伏見区深草鞍ケ谷12番ほかです。
さらにGoogle Earthの過去画像を追っていくと、興味深い変化が確認できました。
この土地では、堆積物が何年間も一方向に増え続けて現在の巨大な山になったわけではありません。
過去画像では、堆積物が増えた時期だけでなく、かなり減少した時期も確認できます。
ただし、画像だけでは、それぞれの時点に写っている物がすべて現在問題となっている産業廃棄物だったのか、誰が搬入・搬出したのか、また各時点の保管状態が法令等に適合していたのかまでは判断できません。
この記事では、確認できる事実と画像から判断できない部分を分けながら、現場の変化を見ていきます。
この土地では、堆積物が何年間も一方向に増え続けて、現在の巨大な山になったわけではありません。
Google Earthの過去画像を2007年までさかのぼって確認すると、
「増える」→「大幅に減る」→「再び増える」
という変化が何度も確認できます。
特に2021年以降は、2021年12月に増加 → 2022年3月に減少 → 2022年12月に再び増加 → 2024年6月に再び減少という動きが見られました。
では、現在問題となっている巨大な「産廃の山」は、いつから形成されたのでしょうか。
この記事では、2007年から2025年までの過去画像を時系列で比較します。
京都の産廃の山はどこ?伏見区深草鞍ケ谷
今回問題となっている場所は、
京都市伏見区深草鞍ケ谷12番ほか
です。
現場は住宅と事業所などが混在する地域にあり、産業廃棄物の保管場所のすぐ近くには住宅もあります。

現場をGoogleストリートビューで確認
Googleストリートビューでも現場を確認できます。
ストリートビューを見ると、生活道路に面した塀の向こう側に、灰色の堆積物が大きな山のようになっていることが分かります。
2026年7月29日に撮影された報道写真と比較すると、道路沿いの塀やフェンス、周囲の建物などの位置関係も一致します。
一方、7月29日の報道写真では、ストリートビューで確認できる状態と比べて、山頂部分が平らに削られたように低くなっています。
京都市から是正を求められた後も現場では作業が行われており、山の形そのものが変化していることが分かります。
上空から見るとどのような場所?撮影方向を3Dで確認
現場をGoogleマップの3D表示で上空から確認すると、産廃の保管場所と住宅地との位置関係がより分かりやすくなります。

赤い矢印は、先ほど確認したストリートビューや報道写真で山を見ている方向です。
3D画像を見ると、敷地内には多数の車両があり、現在報道されているような巨大な山は確認できません。
ただし、Googleマップの3D表示だけから元となった航空画像の撮影年月を正確に特定することはできません。
そのため、この画像は現場の位置関係や、ある時点での土地の状態を確認する参考資料として掲載しています。
産廃の山は昔からあった?過去画像を2007年から確認
ここからはGoogle Earthの過去画像を使って、この土地の変化を確認します。
今回、2007年から2025年まで複数の時点を比較しました。
過去画像から確認できる主な変化
・現在のような巨大な山が昔から存在していたわけではない
・敷地内に堆積物が現れる時期と少なくなる時期がある
・2021年以降も「増える一方」ではない
・2025年秋になると現在につながる大規模な山が明瞭になる
なお、航空・衛星画像だけでは、写っている物の種類や所有者、搬入・搬出した主体、各時点で法令上適正だったかどうかまでは判断できません。
2007年3月|現在とは大きく異なる土地の姿

2007年3月の画像です。
現在の産廃の山とは大きく異なり、敷地には建物や空き地などが確認できます。
2015年3月|建物がなくなり土地の姿が変化

2015年になると、2007年に確認できた建物がなくなり、土地の利用状況が大きく変化しています。
2017年4月|敷地の大部分が平坦に

2017年4月には、敷地の大部分が白っぽい平坦な状態になっています。
2018年4月|敷地内に堆積物を確認

2018年4月には、敷地内に土砂や資材のように見える堆積物とブルーシートが確認できます。
ただし、画像だけからこれらを産業廃棄物と判断することはできません。
2019年1月|再び大部分が平坦な状態に

2019年1月になると、2018年に見られた堆積物は大幅に減少し、敷地の多くが再び平坦になっています。
現在問題となっている巨大な山が、以前から同じ形で存在していたわけではないことが分かります。
2021年以降は「増える→減る」を繰り返していた
ここからが今回の過去画像調査で特に興味深い部分です。
2021年以降を連続して確認すると、敷地内の堆積物は一方向に増え続けていません。
2021年3月|大きな山は確認できない

2021年3月時点では、現在のような大きな山は確認できません。
2021年12月|敷地内に堆積物が出現

同じ2021年でも12月になると、敷地内に複数の堆積物が確認できます。
2022年3月|再び堆積物が少ない状態に

約3カ月後の2022年3月には、2021年12月に見られた堆積物が大幅に少なくなっています。
この比較から、少なくとも敷地内に置かれた物が、そのまま一方向に蓄積し続けていたわけではないことが確認できます。
2022年12月|再び大きな堆積を確認

2022年12月には、再び敷地の北側から中央付近にかけて大きな堆積が確認できます。
ここでも画像だけから内容物を産業廃棄物と断定することはできません。
2024年6月|堆積物は再び大幅に減少

2024年6月になると、2022年12月に確認できた大きな堆積物はかなり少なくなっています。
過去画像を並べることで、
「堆積する時期」→「少なくなる時期」→「再び堆積する時期」
が繰り返されている様子を確認できます。
【過去画像を見る際の注意点】
航空・衛星画像から確認できるのは、あくまで敷地内に見える物や土地の形状の変化です。
過去画像に写る堆積物が現在問題となっている産業廃棄物と同じものだったのか、誰が搬入・搬出したのか、それぞれの時点で法令や保管基準に適合していたのかは画像だけでは判断できません。
この記事では、土地そのものにどのような変化があったのかという事実を中心に紹介しています。
2025年に大きく変化 現在の「産廃の山」へ
そして2025年になると、現在報道されている巨大な産廃の山につながる大きな変化が確認できます。
2025年1月|敷地内に複数の堆積物

2025年1月には、敷地内に複数の堆積物が確認できます。
ただし、この時点では2025年秋の画像ほど巨大な山にはなっていません。
2025年10月|巨大な山が形成されていることを確認

2025年10月になると状況が大きく変わります。
敷地の東側を中心に、大量の堆積物が広い範囲を占めています。
さらに同じ2025年10月の別の日の画像です。

こちらでは山の斜面に段差のような形状が見え、立体的に高く積み上がっている様子が確認できます。
2025年11月|さらに巨大な山へ

2025年11月には、山の存在がさらに明瞭になっています。
2025年初めの画像と比べても、短期間で土地の状態が大きく変化したことが分かります。
過去画像から分かったこと|一方向に増え続けたわけではない
今回、2007年から2025年まで過去画像を確認して分かったのは、土地の状態が何度も大きく変化していることです。
| 時期 | 画像から確認できる状況 |
|---|---|
| 2007年3月 | 建物や空き地を確認 |
| 2015年3月 | 建物がなくなり土地の状態が変化 |
| 2017年4月 | 大部分が平坦 |
| 2018年4月 | 堆積物を確認 |
| 2019年1月 | 再び大部分が平坦 |
| 2021年3月 | 大きな山は確認できない |
| 2021年12月 | 堆積物が増加 |
| 2022年3月 | 堆積物が大幅に減少 |
| 2022年12月 | 再び大きな堆積 |
| 2024年6月 | 再び大幅に減少 |
| 2025年1月 | 複数の堆積物を確認 |
| 2025年10~11月 | 現在につながる巨大な山が明瞭に |
過去画像を見る限り、
「何年もの間、廃棄物が一方的に積み上げられ続け、そのまま現在の山になった」
という単純な経過ではありません。
敷地では以前から、堆積物が増えた時期と少なくなった時期が繰り返し確認できます。
一方、それぞれの時点で何が置かれていたのか、誰が搬入・搬出したのか、当時の状態が法令上適正だったのかについては、画像だけから判断することはできません。
京都市はなぜ措置命令を出した?問題は「高さ」と「囲い」
京都市は2026年7月27日、現場で産業廃棄物を保管している事業者側に対し、廃棄物処理法に基づく措置命令を出しました。
問題とされたのは、産業廃棄物の保管の高さや保管場所の囲いです。
京都市は、廃棄物が崩落したり保管場所から流出したりすることで生活環境に支障が生じるおそれがあるとして、基準に適合させるよう求めています。
履行期限は2026年8月31日でした。
是正作業は行われていた?山頂部分にも変化
今回の報道写真を見るうえで重要なのが、山の形の変化です。
ストリートビューでは高く盛り上がった山が確認できますが、2026年7月29日の報道写真では、山頂部分が平らに削られたような形になっています。
つまり、現場がまったく変化していなかったわけではありません。
実際に是正に向けた作業が行われていたことも報じられています。
ただし、作業が行われたことと、京都市が求める保管基準を満たしたことは別です。
京都市は十分な是正には至っていないと判断し、措置命令を出しています。
8月31日の期限後も是正作業が続く
2026年8月31日は、京都市が措置命令で定めた履行期限でした。
しかし、期限を迎えてもすべての是正が完了したわけではなく、その後も現場では作業が続いています。
一方で、過去画像を見ると、この土地では以前にも堆積物が増加した後、かなり少なくなった時期がありました。
そのため、現在の巨大な山についても、
今後どこまで搬出・是正が進むのか
が注目されます。
近隣住民からは崩落や生活環境への不安も
現場周辺には住宅があります。
巨大な山が住宅地のすぐ近くまで迫っているため、近隣住民からは崩落や生活環境への影響を心配する声も出ています。
京都市が措置命令を出した理由にも、産業廃棄物が崩落・流出し、生活環境に支障が生じるおそれが挙げられています。
過去画像から堆積物の増減が確認できることと、現在の保管状態について京都市が問題を認定したことは、分けて考える必要があります。
この記事で過去画像を掲載しているのも、事業者側の意図や姿勢を評価するためではなく、
「この土地が実際にどのように変化してきたのか」
を確認するためです。
まとめ|京都の産廃の山は深草鞍ケ谷 過去画像では増減を確認
京都市伏見区で問題となっている「産廃の山」について、場所と過去の土地の変化を確認しました。
現場は京都市伏見区深草鞍ケ谷12番ほかです。
Google Earthの過去画像を2007年までさかのぼると、現在のような巨大な山が昔から存在していたわけではありません。
特に2021年以降を見ると、
堆積物が増える → 減る → 再び増える
という変化が複数回確認できます。
そして2025年10~11月になると、現在報道されている巨大な山につながる大規模な堆積が明瞭になります。
一方、過去画像だけでは、それぞれの時点で置かれていた物の種類や搬入・搬出した主体、当時の状態が法令等に適合していたのかまでは判断できません。
現在の産業廃棄物については京都市が是正を求め、2026年7月27日に措置命令を出しています。
8月31日の履行期限は過ぎましたが、現場では作業が続いています。
今後、京都市の判断や現場の状況に新しい動きがあれば追記します。
※過去画像はGoogle Earth・Googleマップで確認したものです。画像から判別できない内容物の種類、所有者、搬入・搬出主体、法令への適合性については断定していません。
※Google等の画像に表示されている出典・著作権表記はそのまま掲載しています。
※記事内容は2026年9月3日時点の情報をもとにしています。




コメント