鳥取県の大山周辺で、大量の食パンが道路沿いに置かれる不可解な事案が相次いでいます。
大山隠岐国立公園内の県道では、8月14日から20日にかけて食パン計39kgが回収され、さらに鶏の内臓とみられるものも見つかりました。
その後、約60km離れた鳥取市の白兎神社周辺や白兎海岸でも食パンが確認されていたことが明らかになっています。
さらに調べると、白兎神社周辺では大山で最初に確認された8月14日より前から、食パンなどが繰り返し置かれていたとの報道もあります。
では、大山で大量の食パンが置かれていた場所はどこなのでしょうか。
報道映像に写る道路標識やガードレール、道路形状などをGoogleマップ・ストリートビューと照合し、大山と白兎周辺の位置関係を地図で確認していきます。
この記事の要点
- 大山では県道158号(大山環状道路)沿いで食パンが相次いで確認された
- 8月14日は約150mにわたり約30個の食パンが置かれていた
- 14~16日と20日に回収された食パンは計39kg
- 19日には鶏の内臓とみられるもの約1.3kgも確認された
- 白兎神社周辺では、大山より前から食パンなどが確認されていたとの報道がある
- 白兎海岸でも8月15日に約10個の食パンが発見された
- 大山と白兎神社周辺は直線距離で約60km離れている
- 両地域の事案に関連があるかどうかは現時点では明らかになっていない
鳥取県で相次ぐ食パンの不法投棄|大山と白兎はどこ?
まず、大山と白兎神社・白兎海岸の位置関係を広域地図で確認します。

大山は鳥取県西部、白兎神社・白兎海岸は鳥取県東部の鳥取市にあります。
さらに拡大すると、2地点は鳥取県内を東西に大きく離れていることが分かります。

日本海テレビの報道では、大山と白兎神社周辺について直線距離で約60kmと紹介されています。
これだけ離れた2つの地域で、近い時期に食パンがまとまって置かれていたことになります。
ただし、現時点で大山と白兎周辺の事案が同一人物によるものなのか、両者に関連があるのかは明らかになっていません。
大山で食パン39kgが捨てられた場所はどこ?
大山で食パンが確認されたのは、鳥取県西部の県道158号(大山環状道路)沿いです。
報道では、大山町と伯耆町の境界付近で、大山寺と桝水高原の中間あたり、横手道に近いエリアとされています。
広い範囲で見ると、現場は米子市街地の南東、大山の西側に位置しています。

8月14日は県道158号沿いの約150mに食パン約30個
最初に大きく報道されたのは8月14日です。
自然公園財団の職員が、県道158号沿いで約150mにわたって食パン約30個が置かれているのを発見しました。
報道映像とGoogleマップの道路形状を照合すると、確認された区間は次の位置です。

現場周辺のストリートビューはこちらです。
報道映像では、ガードレールに沿ってパンが間隔をあけて並んでいる様子が確認できます。
報道写真から別の地点でも食パンを確認
日本海新聞が8月21日にXで公開した現場写真には、路肩に置かれた食パンと道路案内標識が同時に写っています。
この道路標識や道路形状をGoogleストリートビューと照合すると、同じ県道158号沿いの別地点を確認することができます。
この写真が撮影された正確な日付は確認できないため、「8月21日に投棄された場所」と断定することはできません。
一方で、報道写真に写る標識を手掛かりにすると、県道158号沿いのこの付近でも実際に食パンが置かれていたことが分かります。
大山では食パンだけでなく鶏の内臓も発見
大山の事案は8月14日だけでは終わりませんでした。
15日、16日にも食パンが確認され、19日にはレバーなど鶏の内臓とみられるもの約1.3kgが複数箇所に置かれていました。
20日には再び大量の食パンが発見され、14日から20日までに回収された食パンは計39kgに達しています。
| 日付 | 大山周辺で確認されたもの |
|---|---|
| 8月14日 | 約150mに食パン約30個 |
| 8月15日 | 食パン |
| 8月16日 | 食パン |
| 8月17日 | 確認されず |
| 8月18日 | 確認されず |
| 8月19日 | 鶏の内臓とみられるもの約1.3kg |
| 8月20日 | 再び食パンを確認 |
食パンについては、14・15・16・20日の4日間で計39kgが回収されたと報じられています。
白兎神社周辺でも大山より前から食パンが置かれていた
その後の報道で注目されたのが、鳥取市の白兎神社周辺です。
日本海テレビなどの報道によると、白兎神社周辺の駐車場では8月12日午後5時ごろにも食パンが確認されていました。
さらに、白兎海岸周辺の駐車場では7月末ごろから8月12日までの間に複数回、食パンや生の鶏肉とみられるものが置かれていたとの報道もあります。
つまり、現在確認されている情報では、大山で最初に大量の食パンが発見された8月14日よりも前から、白兎周辺で同様の事案が起きていたことになります。
8月12日の場所は白兎神社周辺の駐車場
報道映像には、駐車場の南側にある植え込みに沿って、食パンがほぼ等間隔に置かれている様子が映っています。
映像とGoogleマップの空撮画像を照合した位置関係がこちらです。

報道では、発見者がパンが一定の間隔をあけて置かれていた状況を説明しています。
大山でもガードレール沿いに食パンが等間隔で並んでいたとされており、「一定の間隔をあけて置かれていた」という共通点があります。
ただし、これだけをもって両事案が同一人物によるものと判断することはできません。
白兎海岸でも8月15日に食パン約10個
白兎周辺では、駐車場だけでなく海岸側でも食パンが見つかっています。
8月15日、白兎海岸を訪れた観光客が食パン約10個を発見したと報じられました。
現地ではその後のパトロールでも、砂や草の中に食パンの一部が残っている様子が確認されています。
白兎神社周辺の駐車場と白兎海岸側の2地点を空撮で見ると、位置関係は次のようになります。

白兎海岸側で食パンの一部が確認された場所はこちらです。
大山と白兎周辺の食パン投棄を時系列で整理
情報が複数日にまたがっているため、確認されている主な出来事を時系列で整理します。
| 時期 | 場所 | 確認された内容 |
|---|---|---|
| 7月末ごろ~ | 白兎神社周辺 | 駐車場で食パンや鶏肉とみられるものが複数回確認されたとの報道 |
| 8月12日 | 白兎神社周辺 | 駐車場で食パンなどを確認 |
| 8月14日 | 大山 | 県道158号沿い約150mに食パン約30個 |
| 8月15日 | 大山 | 再び食パン |
| 8月15日 | 白兎海岸 | 観光客が食パン約10個を発見 |
| 8月16日 | 大山 | 3日連続で食パンを確認 |
| 8月19日 | 大山 | 鶏の内臓とみられるもの約1.3kg |
| 8月20日 | 大山 | 再び大量の食パン。4日分で計39kg |
| 8月25日 | ― | 環境相がクマなど野生動物を誘引する危険性に言及 |
なぜ食パンが置かれた?目的は分かっている?
現時点で、誰が何のために大量の食パンや鶏肉を置いたのかは明らかになっていません。
一定の間隔をあけて食パンが置かれていることなどから、偶然の落下物とは考えにくい状況ですが、特定の目的があったと断定できる段階ではありません。
一方で、食べ物を山間部に放置することでクマなどの野生動物を誘引する危険があります。
8月25日には環境相も、大山での事案について野生動物の生態や公園利用者の安全に影響する危険な行為だとして注意を呼びかけています。
警察は廃棄物処理法違反などの可能性も視野に調べています。
まとめ|大山と白兎で相次いだ食パン投棄
今回は、鳥取県内で相次いで確認されている大量の食パン投棄について、報道映像とGoogleマップをもとに場所と時系列を確認しました。
大山では、県道158号(大山環状道路)沿い約150mを含む周辺で、14・15・16・20日の4日間に食パン計39kgが回収されています。
一方、約60km離れた白兎神社周辺でも、大山で最初に発見されるより前から食パンなどが確認されており、8月15日には白兎海岸でも約10個の食パンが見つかっています。
両地域では食パンが一定の間隔をあけて置かれていたという共通点も確認されていますが、双方の事案に関連があるかどうかは明らかになっていません。
今後、警察の捜査などで新たな事実が判明した場合は追記します。
※本記事は報道各社、公的機関が公表している情報、および公開されているGoogleマップ・ストリートビューをもとに位置関係を確認しています。現地の私有地への立ち入りや、捜査・管理業務の妨げになる行為はお控えください。




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