【8月31日追記】アンバエ火山ではその後も活動を確認
8月25日に大規模な噴火が発生したバヌアツのアンバエ火山(マナロ・ヴォイ)では、その後も火山活動が確認されています。
その後の解析では、25日に噴煙が一時海抜約16.5kmまで上昇していたことが分かりました。
さらに8月30日にも低高度の火山灰が衛星画像で確認されましたが、その後は新たな火山灰の放出が確認されなくなり、火山灰も衛星画像で識別できなくなったとして、ウェリントン航空路火山灰情報センター(VAAC)は追加の航空路火山灰情報を終了しています。
一方、バヌアツ気象・地質災害局(VMGD)による火山警戒レベルは「3」が継続しています。
2026年8月25日、南太平洋の島国バヌアツのアンバエ火山で大規模な噴火が発生しました。
噴火したのは、バヌアツのアオバ島(アンバエ島/Ambae)にあるマナロ・ヴォイ火山です。
気象庁によると、日本時間8月25日18時40分ごろに大規模な噴火が発生し、当初、噴煙は海抜約15,000mに達したとされました。
その後の観測では噴火活動がさらに活発化し、噴煙は一時海抜約16.5kmまで上昇していたことが報告されています。
また、今回の活動は25日だけのものではなく、少なくとも8月21日から26日にかけて噴火活動が継続していたことも分かっています。
「バヌアツのどこで噴火したの?」「アオバ島はどこ?」「その後どうなった?」「日本への影響は?」と気になった方も多いのではないでしょうか。
この記事では、今回噴火したアオバ島(アンバエ島)のマナロ・ヴォイ火山について、バヌアツ国内や日本との位置関係をGoogleマップで確認するとともに、8月31日時点までに分かったその後の火山活動についてまとめます。
この記事の要点
・2026年8月25日、バヌアツのアンバエ火山で大規模噴火が発生
・日本時間18時40分ごろ、噴煙は当初約15,000mと観測
・その後、噴煙は一時海抜約16.5kmまで上昇
・少なくとも8月21~26日に噴火活動が継続
・8月30日にも低高度の火山灰を衛星で確認
・その後、新たな火山灰放出は確認されず航空路火山灰情報はいったん終了
・8月31日時点でも火山警戒レベル3が継続
・火山があるのはアオバ島(アンバエ島)のほぼ中央部
・気象庁によると26日2時30分時点で噴火に伴う有意な潮位変化は観測されていない
バヌアツ・アンバエ火山で大規模噴火|噴煙は最大約16.5km
2026年8月25日、バヌアツのアンバエ火山で大規模な噴火が発生しました。
気象庁は、ウェリントン航空路火山灰情報センター(VAAC)の情報として、日本時間8月25日18時40分ごろに大規模な噴火が発生し、噴煙が約50,000フィート(約15,000m)に達したと発表しました。
その後、スミソニアン協会Global Volcanism ProgramとUSGSがまとめた週間火山活動報告によると、現地時間25日20時40分ごろに噴火活動が活発化。
21時24分には噴煙が海抜約16.5km(54,000フィート)まで上昇しました。
その後、噴煙高度は約15.2km、さらに約12.8kmへと低下しています。
マナロ・ヴォイ火山があるのは、バヌアツのアオバ島(アンバエ島)です。
まずは、バヌアツがどこにある国なのか、日本との位置関係から確認します。
バヌアツはどこ?日本との位置関係
バヌアツは、南太平洋に多数の島々が連なる島国です。
日本から見ると大きく南東方向に位置し、オーストラリアの東、ニューカレドニアやフィジーなどがある南太平洋地域に位置しています。

地図で見ると、日本からかなり離れた南太平洋で発生した噴火であることが分かります。
では、バヌアツのどの島で噴火したのでしょうか。
噴火したアオバ島(アンバエ島)はバヌアツのどこ?
今回噴火したアンバエ火山(マナロ・ヴォイ火山)があるのは、アオバ島(アンバエ島/Ambae)です。
バヌアツは南北に多くの島が連なっていますが、アンバエ島はその北部寄りに位置しています。

周辺を見ると、アンバエ島だけが孤立しているわけではありません。
近くにはマエウォ島、ペンテコスト島などがあり、西側には大きなエスピリトゥサント島があります。
そのため、アンバエ島内だけでなく、風向きによる火山灰や火山ガスの周辺地域への影響にも注意が必要です。
アオバ島(アンバエ島)のマナロ火山はどこ?
さらにアンバエ島を拡大してみましょう。
マナロ・ヴォイ火山は、細長いアンバエ島のほぼ中央部に位置しています。

地図を見ると、島の沿岸部にはWalaha(ワラハ)、Longana(ロンガナ)などの集落が点在している一方、火山は島の内陸部に位置していることが分かります。
アンバエ島は火山島で、島の中央部には複数の火口湖があります。
今回活動しているマナロ・ヴォイは、その中央部に位置する火山です。
Googleマップでマナロ火山を確認
Googleマップを拡大すると、火山の山頂部に火口湖が形成されている様子も確認できます。
【8月31日追記】アンバエ火山のその後は?噴火活動は継続
8月25日の大規模噴火だけで活動が始まったわけではありません。
スミソニアン協会Global Volcanism ProgramとUSGSの週間火山活動報告によると、バヌアツ気象・地質災害局(VMGD)は、アンバエ火山で8月21日から26日にかけて噴火活動が継続したと報告しています。
21~24日にはガス、水蒸気、火山灰を含む噴煙が継続的に確認され、25日には活動がさらに活発化しました。
また、この期間には中程度から高いレベルの二酸化硫黄(SO₂)の放出が確認されたほか、地震活動も高い状態を示し、衛星観測では熱異常も確認されています。
25日の大規模な噴煙は、こうした継続的な火山活動の中で発生したものとみられます。
8月26日も高さ3~4.6kmの噴煙
25日に最大約16.5kmまで上昇した噴煙は、その後高度を下げました。
しかし、活動がすぐに終わったわけではなく、26日にも海抜約3~4.6kmまで上昇する火山灰を含む噴煙が確認されています。
つまり今回の活動は、「25日に一度だけ大きな噴火が発生して終了した」という状況ではありません。
8月30日にも低高度の火山灰を確認
さらに、ウェリントン航空路火山灰情報センター(VAAC)の情報では、8月30日にも低高度の火山灰が衛星画像で確認されています。
火山灰はアンバエ島から南東方向へ流れている様子が確認されました。
その後、30日07時02分(UTC)に発表された情報では、新たな火山灰の放出は確認されず、それまでに放出された火山灰も衛星画像で識別できなくなったとされています。
このため、VAACはその時点で追加の航空路火山灰情報を終了しました。
ただし、これは「火山活動そのものが終了した」という意味ではありません。
アンバエ火山の警戒レベルは「3」が継続
8月31日時点でも、バヌアツ気象・地質災害局(VMGD)はマナロ・ヴォイ火山の警戒レベルを「3(Minor Eruption)」としています。
警戒レベルは0~5の6段階で、レベル3は噴火活動が続いている状態を示します。
スミソニアン協会の週間報告では、活動中のヴォウイ湖(Lake Voui)の火口から半径3kmのDanger Zone Bの外側にとどまることが住民などに呼びかけられています。
また、大雨の際には火山周辺の谷や水路にも近づかないよう注意が呼びかけられています。
したがって、30日に航空路火山灰情報がいったん終了したからといって、アンバエ火山が平常状態に戻ったわけではありません。
アンバエ島周辺にも複数の有人島
今回の噴火で気になるのは、火山があるアンバエ島だけではありません。
周辺には複数の島があり、地図上でもアンバエ島のすぐ東側にマエウォ島やペンテコスト島、西側にはエスピリトゥサント島があることが確認できます。
また、アンバエ島そのものにも沿岸部を中心に集落が点在しています。
大規模な噴火では、火口周辺だけでなく、風向きによって火山灰や火山ガスが離れた地域へ運ばれる可能性があります。
今回も噴煙や火山灰の流れる方向は時間とともに変化しており、周辺地域では引き続き現地当局の情報を確認する必要があります。
日本への影響は?有意な潮位変化は観測されず
8月25日の大規模噴火を受け、日本の気象庁も日本への津波の影響について調査しました。
気象庁は当初、仮に噴火によって津波が発生して日本へ到達する場合、早いところでは伊豆・小笠原諸島に25日22時30分ごろ到達する可能性があるとして、観測を続けていました。
一方、気象衛星「ひまわり」の画像では、噴火に伴う気圧波に対応すると考えられる明瞭な変化は確認されませんでした。
さらに気象庁が8月26日に発表した第2報では、26日2時30分時点で海外および国内の観測点に、この噴火に伴うと考えられる有意な潮位変化は観測されていないとしています。
気象庁は、状況に特段の変化がなければ、この第2報をもって報道発表を終了するとしました。
今回のような海外の大規模噴火では、通常の地震による津波とは異なる仕組みで潮位変化が発生する可能性もあるため、大規模噴火が発生した際には気象庁など公的機関の最新情報を確認することが重要です。
まとめ|バヌアツ噴火の場所はアンバエ島・警戒レベル3が継続
2026年8月25日に大規模な噴火が発生したアンバエ火山(マナロ・ヴォイ火山)は、バヌアツのアオバ島(アンバエ島)にあります。
火山は島のほぼ中央部にあり、その周囲の沿岸部には複数の集落が点在しています。
当初、噴煙高度は約15,000mと発表されましたが、その後の解析では25日に一時海抜約16.5kmまで上昇したことが分かりました。
また、今回の活動は25日だけではなく、少なくとも21~26日に噴火活動が継続し、30日にも低高度の火山灰が衛星で確認されています。
30日には新たな火山灰放出が確認されなくなり、VAACによる航空路火山灰情報はいったん終了しましたが、8月31日時点でもマナロ・ヴォイ火山の警戒レベルは3です。
日本については、気象庁が26日2時30分時点で、今回の噴火に伴うと考えられる有意な潮位変化は海外・国内ともに観測されていないと発表しています。
今後も火山活動に変化があった場合は、バヌアツ気象・地質災害局(VMGD)やウェリントン航空路火山灰情報センター(VAAC)、気象庁などの最新情報を確認する必要があります。
※この記事は2026年8月31日時点の公開情報をもとに更新しています。火山活動や警戒レベルは今後変化する可能性があります。避難・防災に関する判断は、バヌアツ気象・地質災害局(VMGD)や気象庁など公的機関が発表する最新情報をご確認ください。




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