2026年9月10日、大分県佐伯市弥生の住宅地で、裏山の斜面が崩れる土砂崩れが発生しました。
佐伯市は、土砂災害の危険性が高まっているとして、弥生大字小田小股地区の7世帯22人に警戒レベル4の避難指示を発令しています。
11日の報道では、崩れた斜面は高さ約30メートル、幅約20メートルに及ぶことが明らかになりました。
では、土砂崩れが起きた「佐伯市弥生の小田地区」とは、具体的にどこなのでしょうか。
報道映像とGoogleマップ、Google Earth、国土地理院の地形データをもとに、現場周辺の場所や地形を確認します。
【この記事の要点】
・土砂崩れが発生したのは大分県佐伯市弥生大字小田の小股地区
・住宅地のすぐ背後に山の急斜面が迫る場所
・斜面は高さ約30m、幅約20mにわたって崩落
・9月5日にはすでに裏山から落ちた石が車に当たっていた
・9月3日~5日の佐伯市の雨量は合計157mm
・現場は土砂災害特別警戒区域に指定されている
・9月10日、周辺の7世帯22人に警戒レベル4の避難指示が出された
佐伯市弥生の土砂崩れはどこ?
土砂崩れが発生したのは、大分県佐伯市弥生大字小田の小股地区です。
佐伯市は大分県南東部に位置し、豊後水道に面する市です。
今回の現場は佐伯市中心部から西側、番匠川をさかのぼった弥生地区にあります。
九州南東部に位置する大分県佐伯市
さらに佐伯市内で見ると、現場となった小股地区は市街地中心部から西側に位置しています。
佐伯市中心部と土砂崩れ現場周辺の位置関係
土砂崩れ現場周辺をGoogleマップで確認
報道映像に映る道路や住宅、擁壁などを周辺のストリートビューと照合すると、現場は弥生大字小田小股地区のこの付近とみられます。
※報道映像と周辺の道路・建物などを照合した現場周辺。位置は報道内容をもとにした推定です。
地図を見ると、住宅地の東側にはすぐ山が迫っています。
現場は広い平地の中にある住宅街ではなく、山の裾に沿うように住宅が並んでいる場所であることが分かります。
報道映像でも住宅のすぐ裏に崩れた斜面
OBS大分放送が9月10日に公開した現場映像では、住宅のすぐ背後にある斜面が崩れ、岩や土砂が露出している様子が確認できます。
斜面から落石…土砂災害のおそれ高まる 佐伯市で7世帯22人対象に避難指示 現場は特別警戒区域 大分
— OBSニュース(大分放送) (@obs_hodo)
September 10, 2026
報道によると、現場では9月10日だけでなく、5日の時点ですでに異変が起きていました。
住民から「裏山が崩れて石が車にあたった」と佐伯市に連絡があり、市の職員が現地で落石を確認しています。
その後、10日にも斜面から石が崩れていることが確認され、土砂災害の危険性が高まったとして避難指示が出されました。
崩れた斜面は高さ約30m・幅約20m
9月11日のテレビ大分の報道によると、今回崩れた斜面は高さ約30メートル、幅約20メートルに及びます。
近隣住民は、以前にも小規模な崩落があったものの、今回ほど大きなものは初めてだと話しています。
現場周辺をGoogle Earthの3D表示で確認すると、住宅地と山の位置関係がより分かりやすくなります。
Google Earthで見た土砂崩れ現場周辺。住宅地の背後に山の斜面が迫る
3D表示では、住宅地が山地と平地の境界付近に形成されている様子が確認できます。
特に今回の現場付近では、住宅のすぐ背後から山の斜面が立ち上がっています。
国土地理院の断面図で見ると住宅の背後で標高が急上昇
現場周辺の高低差を確認するため、国土地理院の標高データを使って地形断面を確認しました。
国土地理院の標高データをもとに現場周辺の地形を確認
断面図を見ると、住宅地付近は比較的低く平坦ですが、住宅地のすぐ東側から標高が急激に上がっていることが分かります。
地形図でも現場の背後では等高線の間隔が狭くなっており、傾斜の大きな地形であることが読み取れます。
今回の土砂崩れの原因そのものを地形だけから判断することはできませんが、住宅と急斜面が非常に近い場所であることは地形データからも確認できます。
現場は土砂災害特別警戒区域に指定
今回の現場について、報道では土砂災害特別警戒区域に指定されていることも明らかになっています。
土砂災害特別警戒区域は、土砂災害が発生した場合に建物が損壊し、住民の生命や身体に著しい危害が生じるおそれがある区域として指定されるものです。
いわゆる「レッドゾーン」と呼ばれる区域です。
今回、佐伯市が7世帯22人に警戒レベル4の避難指示を出した背景には、斜面で実際に落石や崩落が確認されたことに加え、こうした現場の状況があります。
9月3日から5日に157mmの雨 5日にはすでに落石
今回の土砂崩れでは、崩落する数日前からの動きにも注目されます。
佐伯市では9月3日から5日にかけて合計157mmの雨が降りました。
その後、雨はいったん小康状態となりましたが、5日には住民から「裏山が崩れて石が車にあたった」と市へ連絡が入っています。
職員が落石を確認9月10日斜面から再び石が崩れていることを確認9月10日 午後2時小股地区の7世帯22人に警戒レベル4の避難指示9月11日崩落規模が高さ約30m、幅約20mと報じられる。
| 日付 | 現場周辺の動き |
|---|---|
| 9月3日~5日 | 佐伯市で合計157mmの雨 |
| 9月5日 | 住民が「裏山が崩れて石が車にあたった」と市に連絡。 |
| 避難指示解除のめど立たず |
佐伯市は、9月3日から5日にかけて降った大雨の影響で地盤が緩んだことが今回の崩落につながったとしています。
大雨が止んだ直後だけでなく、数日後にも斜面の状態が変化している点が今回のケースの特徴のひとつです。
7世帯22人に警戒レベル4の避難指示
佐伯市は9月10日午後2時、弥生大字小田小股地区の一部、7世帯22人を対象に警戒レベル4の避難指示を発令しました。
避難場所として、
・小田地区公民館
・上小倉地区公民館
の2か所が開設されています。
9月11日午後の報道時点では、避難指示解除のめどは立っていません。
今後、斜面の安全性の確認や応急対策などがどのように進められるのかが注目されます。
まとめ
今回、土砂崩れが発生したのは大分県佐伯市弥生大字小田の小股地区です。
現場周辺をGoogleマップやGoogle Earth、国土地理院の地形データで確認すると、住宅地のすぐ背後から山の斜面が立ち上がる地形となっています。
9月3日から5日にかけて佐伯市では157mmの雨が降り、5日の時点ですでに住宅の裏山から落石が確認されていました。
10日には斜面の一部が崩れ、11日の報道では崩落範囲が高さ約30m、幅約20mに及ぶことが明らかになっています。
また、現場は土砂災害特別警戒区域に指定されており、佐伯市は周辺の7世帯22人に警戒レベル4の避難指示を出しています。
雨が小康状態になったあとにも斜面の変化が続いていることから、今後の現場の安全確認や避難指示に関する情報にも注意が必要です。







コメント