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フィリピン・フェリー火災はどこ?MV June Asterの火災現場・航路を地図で確認

フィリピン・フェリー火災はどこ?MV June Asterの火災現場・航路を地図で確認 ニュースな場所

フィリピン西部のパラワン州コロン沖で2026年9月9日、旅客船「MV June Aster(ジューン・アスター号)」で大規模な火災が発生しました。

日本の報道では「パラワン州コロン沖」と伝えられていますが、フィリピン沿岸警備隊(PCG)の情報を伝える現地メディアでは、さらに詳しくコロン市Barangay Marcilla(バランガイ・マルシリャ)の北東約1.2海里(約2.2km)の海上とされています。

MV June Aster(ジューン・アスター号)はマニラのBaseco(バセコ)地区からCoron(コロン)へ向かっていたことも分かっています。

その後、火災が鎮火して救助隊が船内へ入れるようになると、多数の犠牲者が発見されました。

9月13日時点で死者は76人となり、43人が救助、13人が安否不明となっています。

また、生存者から火災の直前に船内で2回の爆発音を聞いたとの証言も出ていますが、火災原因はまだ確定していません。

この記事では、フェリー火災が起きた場所を地図で確認するとともに、出発地のマニラから目的地のコロンまでの航路、火災が航程のどの地点で発生したのか、そしてその後明らかになった被害状況や火災原因に関する最新情報を整理します。

【9月14日追記】死者76人に 船内から多数の遺体を収容

MV June Aster(ジューン・アスター号)の火災では、消火後に救助隊が船内へ入り、これまで立ち入ることができなかった区画の捜索が進められました。

9月13日時点で76人の死亡が確認され、43人が救助、13人が安否不明となっています。

当初の乗船名簿には134人が記載されていましたが、その後、名簿に記載されていた2人が実際には乗船していなかったことが確認され、実際の乗船者は132人と整理されています。

43人救助+76人死亡+13人安否不明=132人となります。

また、生存者からは火災発生前に船内で2回の爆発音を聞いたとの証言も出ています。

ただし、爆発音の原因や火元はまだ特定されておらず、フィリピン当局が調査を続けています。

【この記事の要点】

・2026年9月9日、フィリピン・パラワン州コロン沖で旅客船「MV June Aster(ジューン・アスター号)」が火災
・現場はコロン市Barangay Marcilla(バランガイ・マルシリャ)の北東約1.2海里(約2.2km)の海上
・船はマニラ・Baseco(バセコ)地区からCoron(コロン)へ向かっていた
・火災は目的地のコロンに近づいた航程終盤で発生
・当初の乗船名簿は134人だったが、2人は実際には乗船しておらず実乗船者は132人
・9月13日時点で76人死亡、43人救助、13人安否不明
・生存者から火災直前に2回の爆発音を聞いたとの証言
・火災原因はまだ確定しておらず、船内の調査が続いている
・この記事では出発地・火災地点・目的港を地図で確認する

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フィリピンのフェリー火災はどこで起きた?

火災が発生したのは、フィリピン西部にあるパラワン州Coron(コロン)の沖合です。

コロンは、フィリピンの首都マニラから南西方向に位置する観光地で、美しい海や岩山、沈船ダイビングなどで知られています。

まずは日本との位置関係を確認してみます。

日本とフィリピン・コロンの位置関係を示した地図

日本から見たフィリピンの位置

コロンはフィリピン中部よりやや西側、パラワン州北部に位置します。

今回の火災は、コロンの市街地からさらに東側の海上で発生しました。

火災現場はBarangay Marcilla(バランガイ・マルシリャ)の北東約2.2km

フィリピン沿岸警備隊(PCG)の情報を伝えるGMA Newsによると、火災現場はコロン市Barangay Marcilla(バランガイ・マルシリャ)の北東約1.2海里です。

1.2海里は約2.2kmにあたります。

公表された方角と距離を地図上に落とすと、火災地点はおおむね次の場所が目安になります。

推定座標:北緯12.026度、東経120.349度付近

フィリピン・コロン市マルシリャ沖のフェリー火災発生地点を示した地図

Barangay Marcilla(バランガイ・マルシリャ)北東約1.2海里をもとに確認した火災発生地点

地図を見ると、火災地点はMarcilla Beach(マルシリャ・ビーチ)の沖合で、Diwaran Island(ディワラン島)の西側にあたる海域です。

なお、フィリピン沿岸警備隊が火災地点の緯度・経度そのものを公表しているわけではありません。

そのため、上記の位置は「Barangay Marcilla(バランガイ・マルシリャ)の北東約1.2海里」という公表情報をもとに地図上で確認した推定地点です。

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MV June Aster(ジューン・アスター号)はどこからどこへ向かっていた?

今回火災が起きたMV June Aster(ジューン・アスター号)は、フィリピンの首都マニラからコロンへ向かう便でした。

現地報道では、船はマニラのBaseco(バセコ)地区を出航し、パラワン州Coron(コロン)へ向かっていたとされています。

項目 場所
出発地 マニラ・Baseco(バセコ)地区
目的地 Port of Coron(コロン港)
火災発生地点 コロン市Barangay Marcilla(バランガイ・マルシリャ)北東約1.2海里

つまり今回の火災は、マニラを出て長い航海を続け、目的地のコロンにかなり近づいた場所で発生したことになります。

マニラからコロンまでの航路を地図で確認

出発地と目的地、そして火災地点を一枚の地図にすると位置関係が分かりやすくなります。

マニラからコロンまでのMV June Aster(ジューン・アスター号)の航路と火災発生場所を示した地図

出発地のマニラ、目的港のコロン、火災発生場所の位置関係

船はマニラから南西方向へ進み、コロン方面へ向かっていました。

地図で見ると、火災地点はマニラからコロンまでの航程のほぼ終盤に位置しています。

なお、上の線は実際のAIS航跡を完全に再現したものではなく、出発地・目的地・火災地点の位置関係を示したものです。

出発地はマニラのBaseco(バセコ)地区

MV June Aster(ジューン・アスター号)が出航したのは、マニラ港周辺にあるBaseco(バセコ)地区です。

現地報道では「Baseco area in Manila(マニラのバセコ地区)」や「Baseco Port(バセコ港)」とされています。

今回確認した地図では、マニラ港のSouth Harbor(サウス・ハーバー)に近いBaseco(バセコ)周辺が出発地になります。

ただし、報道では具体的な乗船岸壁やバース番号までは明らかにされていません。

そのため記事では、特定の岸壁を断定せず、「マニラ・Baseco(バセコ)地区から出航」としています。

目的地はCoron(コロン)の港

MV June Aster(ジューン・アスター号)の目的地は、パラワン州にあるCoron(コロン)でした。

コロン市街地の海沿いにはフェリーが発着する港があり、マニラなどから船でアクセスできます。

今回の火災地点はコロン市街地の東側にあるBarangay Marcilla(バランガイ・マルシリャ)沖だったため、船は目的地へ到着する前に火災に見舞われたことになります。

火災地点とコロン港を拡大すると、その距離感がよく分かります。

コロン港とフェリー火災発生地点の位置関係

コロン港とBarangay Marcilla(バランガイ・マルシリャ)沖の火災地点

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MV June Aster(ジューン・アスター号)の航路は?「マニラ-コロン」はイレギュラーではない

今回火災が発生したMV June Aster(ジューン・アスター号)は、マニラからパラワン州Coron(コロン)へ向かって航行していました。

ここで少し注意したいのが、MV June Aster(ジューン・アスター号)の「航路」についてです。

フィリピン海事産業庁MARINA(マリーナ)が公開している2026年3月時点のPhilippine Nautical Highway Matrix(フィリピン・ノーティカル・ハイウェイ・マトリックス)を見ると、Atienza Interisland Ferries(アティエンザ・インターアイランド・フェリーズ)が運航するMV June Aster(ジューン・アスター号)は「Manila-Tilik, Lubang(マニラ-ティリク、ルバング)」の欄に掲載されています。

一方、同じ資料では「Manila-Coron(マニラ-コロン)」航路に別の船「MV Star San Carlos(スター・サン・カルロス号)」が掲載されています。

【ここで注意】

MARINA(マリーナ)の資料にMV June Aster(ジューン・アスター号)が「Manila-Tilik(マニラ-ティリク)」として掲載されているからといって、「MV June AsterはTilik(ティリク)だけを運航する船」「今回のCoron(コロン)行きはイレギュラーだった」という意味ではありません。

実際に2026年の運航スケジュールを確認すると、MV June Aster(ジューン・アスター号)はマニラ-コロン方面にも繰り返し投入されています。

2026年3月には3月4日・11日・18日・25日にManila → Coron(マニラ → コロン)便が設定され、4月にも4月8日・15日・22日・29日に同じくMV June Aster(ジューン・アスター号)によるManila → Coron(マニラ → コロン)便が設定されていました。

さらに事故の約2週間前となる8月28日にもMV June Aster(ジューン・アスター号)のManila → Coron(マニラ → コロン)便が確認できます。

つまり、MV June Aster(ジューン・アスター号)は特定の1航路だけを往復していた船ではなく、運航スケジュールに応じてManila-Tilik(マニラ-ティリク)やManila-Coron(マニラ-コロン)、さらにCoron(コロン)を経由してEl Nido(エルニド)方面へ向かう便などに投入されていたと考えるのが適切です。

したがって、今回の事故について「本来はTilik(ティリク)行きの船が、例外的にCoron(コロン)へ向かっていた」と捉えるのは正確ではありません。

事故当日のMV June Aster(ジューン・アスター号)については、報道でもマニラのBaseco(バセコ)地区を出航し、Coron(コロン)へ向かっていたことが確認されています。

【今回の記事での「航路」の考え方】

出発地:マニラ・Baseco(バセコ)地区
目的地:Coron(コロン)
事故当日の航海:Manila → Coron(マニラ → コロン)

この記事で示す「航路」は、MARINA(マリーナ)資料に掲載された特定の登録航路を示すものではなく、事故当日にMV June Aster(ジューン・アスター号)がマニラからコロンへ向かっていた航海区間を示しています。

なお、マニラからコロンまでの実際の航跡すべてが公開されているわけではありません。

そのため、地図上で出発地と目的地を結んだ線を掲載する場合も、「実際の航跡」や「公式航路」と断定せず、「事故当日の航行区間」または「マニラからコロンへの航行方向」として示すのが適切です。

【9月14日追記】死者76人 実際に乗船していたのは132人

事故発生直後、MV June Aster(ジューン・アスター号)の乗船名簿には乗客117人、乗員17人の計134人が記載されていると発表されていました。

その後、名簿に記載されていた2人について、実際には船に乗っていなかったことが確認されました。

このため、当局が確認している実際の乗船者は132人となっています。

9月13日時点の状況は次の通りです。

状況 人数
救助・生存確認 43人
死亡確認 76人
安否不明 13人
実乗船者 132人

事故直後には安否不明者が多数に上っていましたが、火が消え、救助隊が船内へ入れるようになったことで被害の全容が次第に明らかになりました。

船内のエコノミー区画から多数の遺体 消火まで1日以上

今回の火災で被害が大きくなった理由を考えるうえで重要なのが、船内の状況です。

火災後も船体には激しい熱と煙が残り、救助隊はすぐに船内へ入ることができませんでした。

火災発生から1日以上が経過し、消火が進んだ後にようやく船内の捜索が本格化しました。

その結果、economy accommodation section(エコノミー客室・宿泊区画)などから多数の遺体が発見されています。

フィリピン沿岸警備隊が公開した船内の画像では、強烈な熱によって金属製のベッドフレームが変形し、船内の広い範囲が焼けた様子も確認されています。

9月12日には新たに41人の遺体が収容され、死者数は76人まで増えました。

多くの遺体は激しく焼損しており、フィリピン当局はDNA鑑定などによる身元確認に数週間から、場合によってはさらに長い期間が必要になる可能性があると説明しています。

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火災原因は?直前に「2回の爆発音」と生存者が証言

MV June Aster(ジューン・アスター号)の火災原因は、9月14日時点でも確定していません。

ただし、その後の調査で新たな証言が明らかになっています。

フィリピン海事産業庁MARINA(マリーナ)は生存者の証言として、火災が発生する直前に船内で2回の爆発音が聞こえたとしています。

別の生存者からは、最初は少量だった煙が急速に炎へ変わり、短時間で火が広がったとの証言も出ています。

【現時点で分かっていること】

・火災直前に2回の爆発音を聞いたとの生存者証言がある
・船内では火が急速に広がったとの証言がある
・船の下層部分には浸水している区画があり、調査が完了していない
・機関室など重要な区画への調査も続いている
・爆発音の原因、出火場所、火災原因はいずれもまだ確定していない

「爆発音がした」ことと「爆発が火災原因だった」ことは同じではありません。

また、現段階では機関室や積載車両など、特定の場所や物を火元と断定できる調査結果も公表されていません。

今後、船内の調査が進み、出火場所や爆発音の正体が明らかになるかが大きな焦点となります。

船には車両や貨物も積まれていた

MV June Aster(ジューン・アスター号)は旅客だけでなく、車両や貨物も運ぶ船でした。

フィリピン沿岸警備隊の情報では、今回の航海でもオートバイ、電気自動車、フォークリフト、ピックアップトラックなどが積載されていました。

ただし、これらの車両や貨物が今回の火災原因だったと確認されたわけではありません。

火災原因については、船内のどこから火が出たのか、爆発音が何によるものだったのかを含め、当局による調査結果を待つ必要があります。

火災は9月9日午後6時45分ごろ発生

フィリピン沿岸警備隊によると、MV June Aster(ジューン・アスター号)で火災が発生したのは9月9日午後6時45分ごろです。

火災発生後、沿岸警備隊はコロン周辺の関係機関や、コロン港に停泊している船舶などに救助への協力を要請しました。

沿岸警備隊の船舶だけでなく、軍や地元の漁船、民間船なども救助活動に加わりました。

43人が救助された一方、船内は激しい炎と煙に包まれ、消火後に多数の犠牲者が発見される結果となりました。

悪天候と高波も救助活動に影響

事故発生後の救助活動では、現場の海象や船内に残った高温、煙などが活動を難しくしました。

フィリピンではこの時期、南西モンスーン「Habagat(ハバガット)」の影響を受けることがあり、9月上旬には悪天候による船便の欠航も発生していました。

MV June Aster(ジューン・アスター号)についても、9月7日にはマニラからコロンなどへ向かう便が悪天候の影響で欠航対象として掲載されていました。

ただし、9月7日の欠航や悪天候が9月9日の火災原因になったと確認されたわけではありません。

日本人が巻き込まれた情報は?

在フィリピン日本大使館によると、事故翌日の9月10日午前9時30分時点では、日本人が今回の火災に巻き込まれたとの情報には接していないと報じられていました。

Coron(コロン)は日本人旅行者にも知られる観光地です。

その後、被害の全容は大きく変化しているため、日本人に関する情報についても新たな公式発表があれば確認する必要があります。

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まとめ 火災地点の特定から原因究明の段階へ

2026年9月9日に発生したフィリピンのフェリーMV June Aster(ジューン・アスター号)の火災について、場所と航路、その後明らかになった被害状況を確認しました。

火災が起きたのは、パラワン州コロン市Barangay Marcilla(バランガイ・マルシリャ)の北東約1.2海里(約2.2km)の海上です。

MV June Aster(ジューン・アスター号)はマニラ・Baseco(バセコ)地区からCoron(コロン)へ向かっており、火災は目的地にかなり近づいた航程終盤で発生しました。

当初の乗船名簿には134人が記載されていましたが、2人は実際には乗船しておらず、実乗船者は132人だったことが確認されています。

9月13日時点では76人死亡、43人救助、13人安否不明となっています。

さらに、生存者から火災直前に2回の爆発音を聞いたとの証言も出ています。

一方で、出火場所や爆発音の原因はまだ明らかになっていません。

船内には浸水して調査できていない区画もあり、機関室などを含めた調査が続いています。

事故は「どこで火災が起きたのか」という段階から、「なぜこれほど急速に火が広がったのか」「火元はどこだったのか」「2回の爆発音は何だったのか」という原因究明の段階に移っています。

新たな調査結果が公表された場合には、この記事にも追記します。

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