2026年9月21日、台風25号の接近に伴う大雨で、千葉県松戸市でも道路の冠水などが相次ぎました。
なかでも目を引いたのが、道路脇から茶色く濁った水が、まるで噴水のように何か所も噴き出す映像です。
ABEMA NEWSが報じた映像を見ると、車道と歩道の境付近から、茶色い水が一列に並ぶように噴き上がっています。
さらに同じ日、松戸市古ケ崎でもマンホールから大量の水が噴き出し、周辺道路が冠水しました。
この2つは同じ場所なのでしょうか。
現場映像やXの投稿、Googleストリートビューなどを照合して場所を調べたところ、2つの現場は約6km離れた別の場所であることが分かりました。
この記事のポイント
・ABEMAが報じた茶色い濁水の現場は、東松戸駅に近い松戸市紙敷付近とみられる
・もう一つの現場は松戸市古ケ崎付近
・2地点は直線距離でおよそ6km離れている
・古ケ崎では、下水道管の排水が追いつかず水が噴き出したと報じられている
・一方、東松戸・紙敷付近の茶色い濁水については、現時点で原因は確認されていない
松戸市で茶色い水が噴き出した場所はどこ?
9月21日午後0時30分、ABEMA NEWSは「台風25号 噴水のように濁水が噴き出す 千葉・松戸市」として、松戸市内で撮影された映像を報じました。
映像では道路が冠水し、車道と歩道の境にある側溝とみられる場所から、茶色く濁った水が何か所も噴水のように湧き出しています。
ただし、ABEMAの記事では具体的な住所までは明らかにされておらず、場所は「千葉県松戸市の交差点」とされています。
そこで、映像が撮影された場所を調べてみました。
報道:
ABEMA TIMES「台風25号 噴水のように濁水が噴き出す 千葉・松戸市」
茶色い水の現場は東松戸・紙敷付近
現場を撮影したとみられるX投稿を確認すると、投稿者は「東松戸付近」で撮影したことを記しています。
そこでGoogleストリートビューと映像を比較しました。
映像に映っている道路や歩道、右側の擁壁と植栽、左側の建物などを照合すると、東松戸駅に近い松戸市紙敷950-3付近の道路と周辺の特徴が一致します。
エリア:東松戸駅周辺
座標:35.765727, 139.941634 付近
確認方法:Xの現場映像とGoogleストリートビューを照合
東松戸の現場をGoogleマップで確認
ABEMAの映像では、道路脇の一列に並んだ複数の場所から茶色い水が噴き出しているのが確認できます。
ただし、この水が汚水だったのか、雨水だったのか、あるいは別の原因によるものなのかについては、現時点で公的な原因説明は確認できていません。
水の色だけから「下水が噴き出した」などと断定することはできないため、本記事では「茶色い濁水」としています。
古ケ崎でもマンホールから大量の水が噴出
一方、同じ9月21日には、松戸市内の別の場所でも水が激しく噴き出していました。
場所は松戸市古ケ崎付近です。
FNNプライムオンラインは午後3時46分、古ケ崎の冠水現場から中継し、道路のマンホールから水があふれ出している様子を報じました。
こちらについては、大雨によって下水道管の排水が追いつかなくなり、水が吹き出したと報じられています。
現場周辺では通行規制も行われ、車が警備員の指示に従って迂回する状況となりました。
座標:35.806844, 139.895076 付近
状況:マンホールから水が噴出し道路が冠水
報道された原因:下水道管の排水が追いつかなかったため
報道:
FNNプライムオンライン「マンホールから水溢れ…千葉・松戸」
古ケ崎の現場をGoogleマップで確認
東松戸と古ケ崎の2か所は約6km離れている
今回確認した2つの現場の位置関係をGoogleマップで確認しました。
東松戸・紙敷付近の現場と古ケ崎付近の現場は、直線距離でおよそ6km離れています。

9月21日に水の噴出が確認された古ケ崎と東松戸付近の位置関係。2地点は直線距離で約6km(Googleマップをもとに作成)
つまり、ABEMAが報じた東松戸付近の茶色い濁水と、古ケ崎のマンホールから噴き出した水は、同じ現場を別の角度から撮影したものではありません。
9月21日の大雨では、松戸市内の離れた複数地点で冠水や水の噴出が確認されていたことになります。
2か所で水が噴き出した原因は同じ?
気になるのは、東松戸と古ケ崎で起きた現象に関係があるのかという点です。
古ケ崎については、下水道管の排水が大雨に追いつかなくなったことによるものと報じられています。
一方、東松戸・紙敷付近で一列に噴き出していた茶色い濁水については、ABEMAは「車道と歩道の境にある側溝とみられる場所」から湧き出していると伝えていますが、原因については説明していません。
したがって、2地点で起きた現象が同じ原因によるものだったと現時点で断定することはできません。
古ケ崎で起きた下水道の排水能力を超える現象を、そのまま東松戸の現場にも当てはめないよう注意が必要です。
松戸市は下水道の使用自粛を呼びかけ
松戸市は9月21日午前8時現在、台風25号による大雨の影響で、市内の一部地域で下水道が流れにくくなっているとして、市民に下水道の使用自粛を呼びかけました。
市が対象として挙げたのは、新松戸、西馬橋、古ケ崎、栄町、栄町西、小山、上矢切などです。
大量の水を下水道へ流すことを控えるよう求めたほか、下水道が流れにくくなっている地域の公共下水道利用者を対象に、古ケ崎市民センターで簡易トイレも配布しました。
ここでも注意したいのは、市が公表した地域の中に東松戸・紙敷は明記されていないことです。
この点からも、東松戸で噴き出した茶色い水については、古ケ崎の下水道トラブルと同じ現象だったと断定せず、今後の発表を待つ必要があります。
松戸市:
「下水道の使用自粛のお願い」
古ケ崎では過去にもマンホールから水が噴出
古ケ崎の現場については、今回が初めてではない可能性があります。
FNNの取材に対し、近隣住民は2026年8月の豪雨でも同じ付近のマンホールから水があふれたと話しています。
さらに、過去には水が約5m吹き上がったこともあったとの住民の証言が紹介されています。
これは住民への取材による証言であり、市が「5mの噴出」を公式確認したという意味ではありませんが、古ケ崎周辺では以前にも大雨時にマンホールから水があふれる現象が目撃されていたことになります。
まとめ|松戸市内の離れた2地点で水が噴き出していた
2026年9月21日の大雨で、千葉県松戸市内で水が噴き出した2つの現場について調べました。
ABEMA NEWSが報じた茶色い濁水が一列に噴き出した現場は、現場映像とGoogleストリートビューを照合すると、東松戸駅に近い松戸市紙敷950-3付近とみられます。
一方、マンホールから大量の水が噴き出したもう一つの現場は松戸市古ケ崎付近で、こちらは下水道管の排水が大雨に追いつかなかったことによるものと報じられています。
2地点は直線距離で約6km離れています。
ただし、東松戸の茶色い濁水については原因が確認されていないため、古ケ崎と同じ下水道の問題だったと断定することはできません。
松戸市や関係機関から東松戸の現象について新たな情報が発表された場合は、追記します。



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