【高校野球】福島県大会決勝 「大逆転サヨナラ勝ち」を数回献上した日大東北の過去の試合を振り返る。

【高校野球】福島県大会決勝 「大逆転サヨナラ」を数回献上した日大東北の過去の試合を振り返る。 スポーツ
【高校野球】福島県大会決勝 「大逆転サヨナラ」を数回献上した日大東北の過去の試合を振り返る。

2023年、夏の甲子園(全国高等学校野球選手権)の予選が全国各地で行われています。

続々と代表校が決まる中、福島県でも決勝戦が行われ「聖光学院」が2年連続18回目の出場を決めました。聖光学院は昨年度福島県勢初のベスト4進出を果たした全国屈指の強豪校です。

決勝戦の相手は、かつて福島県内で強豪として名を馳せていた「学法石川」です。

延長タイブレークの末、聖光学院が大逆転サヨナラ勝ちをお納めました。

延長に入って4点差をつけてその裏に5点を奪われるなんて滅多にないような試合展開です。

しかし実は福島県では過去に何度か大逆転サヨナラにより決勝の幕が閉じた試合がありました。

これから紹介する過去の大逆転サヨナラの決勝戦、負けは全て「日大東北」です。

福島県予選決勝の大逆転勝利の試合をご覧下さい。

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2023年(第105回大会) 福島県決勝の大逆転サヨナラ勝ち

まずは今年の決勝の大逆転サヨナラ勝ちから。

23年(第105回大会)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計 
学法石川 1 1 2 1 0 0 0 1 0 4 10
聖光学院 0 1 0 1 0 4 0 0 0 ×5 11

※延長タイブレーク(ノーアウト1.2塁からゲーム開始)

聖光学院:第1シード
学法石川:第2シード

https://twitter.com/seiko_chieikai/status/1683725098665279488

聖光学院野球部の選手、保護者、学校関係者の方、おめでとうございます。

学法石川は、元仙台育英の名将・佐々木監督を迎えて6年目。黄金期到来の予感がしますね。

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1986年(第68回大会) 福島県決勝の大逆転サヨナラ勝ち

1986年大会の決勝で「大逆転サヨナラ勝ち」をしたのは、今年2023年聖光学院に大逆転サヨナラ勝ちを献上した学法石川高校。

当時の学法石川高校は名将と言われた故・柳沢泰典監督(2002年に「甲子園アルプススタンドで倒れそのまま亡くなった)が率いる県内最強のチームでした。

そんな強豪に決勝で挑んだのは前年ベスト8に躍進した日大東北

この試合、画像も映像も記録がほとんど無かったですが、聞くところによると、10回裏2死からどんどん点差を詰めていった学法石川がついに4点差を逆転してサヨナラ勝ち。甲子園出場を決めました。

10回表の日大東北応援席はこれで甲子園が決まった同然とお祭り騒ぎ。

そして10回裏の守りで2死までこぎつけると、応援席では生徒たちが有償に備えて紙テープを片手に皆肩を組み体を揺らせて「あと一人」コールの合唱。

しかしその後はあと1アウトが取れずタイムリーヒットが続き、最後はサヨナラ負け。

甲子園初出場を逃した日大東北高校だったのでした。

1986年(第68回大会)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
日大東北 0 0 0 1 1 0 0 0 0 4 6
学法石川 0 0 0 0 1 0 1 0 0 ×5 7

※タイブレーク導入前

翌1987年、日大東北高校はノーシードから決勝に進み、前年の無念をはらすかのように郡山高校を12-0の大差で破り念願の甲子園初出場を決めたのでした。

しかし日大東北高校の決勝サヨナラ大逆転負けはこれで終わりではなかったのです・・・・。

2001年(第83回大会) 福島県決勝の大逆転サヨナラ勝ち

3年前の3連覇(1996~1998年)以来の出場を狙う日大東北と初出場に執念を燃やす聖光学院との対戦となった2001年の福島県大会決勝。

2001年(第83回大会)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
日大東北 0 1 0 0 1 0 1 0 0 0 4 7
聖光学院 0 0 0 1 0 0 0 1 1 0 ×5 8

※タイブレーク導入前

選手権県大会13連覇(2007年~2020年)とい連覇記録や2022年のベスト4進出など、今や福島県の顔というだけではなく全国の強豪校になった聖光学院。

聖光学院の甲子園初出場は劇的な大逆転により成し遂げられたのです。

その後、甲子園の戦いに臨んだ聖光学院。初戦の相手、大分県代表の明豊高校との一戦はまさかの0-20の大敗を喫したのでした。

しかしその後の聖光学院の甲子園での成績はすざまじく、17回の出場で通算23勝17敗、ベスト8が3回、ベスト4が1回、初戦に限っては12勝5敗と出場すれば初戦突破は固いというイメージを定着させました。

23勝の中には、日大三、愛工大名電、履正社、広陵など全国の強豪からの勝ち星も数多く含まれています。

※サヨナラのシーンは45分くらいから

またも大逆転サヨナラの立役者となってしまった日大東北は、翌年、翌々年と福島県大会を制しました。しかしその後は減殺に至るまでほぼ聖光学院の天下となるのでした。

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2014年(第96回大会) 福島県決勝の土壇場大逆転!

2001年福島大会決勝 聖光学院 サヨナラ勝ち

2001年福島大会決勝 聖光学院 サヨナラ勝ち

2014年大会は延長サヨナラ大逆転決着ではないですが、土壇場で4点差を追いついた試合を紹介します。

2014年(第96回大会)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
日大東北 0 2 0 0 1 1 1 1 0 0 0 6
聖光学院 1 0 0 0 0 1 0 0 4 0 ×1 7

聖光学院は9回2死1.3塁から4点差を追い付きました

日大東北は先制を許したものの2回に逆転し、その後も着々と点差を広げましたが、土壇場で追いつかれました。延長で敗れました。

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前年も同じカードでサヨナラ決着

前年2013年決勝も同じカードで聖光学院が日大東北相手にサヨナラ勝ちで甲子園出場を決めました。日大東北は悔しい2年連続サヨナラ負けで決勝敗退となりました。

2013年(第95回大会)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
日大東北 1 0 0 1 0 0 0 2 0 0 4
聖光学院 0 0 0 0 0 2 0 1 1 ×1 5

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福島県大会決勝 「大逆転サヨナラ」の立役者、日大東北

ここで紹介しただけでも日大東北は決勝で4回もサヨナラ負けを喫しています。

しかしあと1回あります・・・1999年の福島県大会決勝は学法石川との一戦。8-6で迎えた最終回9回裏、学法石川に3点を奪われて8-×9でサヨナラ負け。都合5度の決勝サヨナラ負けとなります。

(日大東北高校の甲子園出場は8回)

逆のパターンもあります。

1990年(平成2年)の福島県大会の決勝は、古豪・磐城高校との対戦。

日大東北は1-2で迎えた9回裏の攻撃で2点を奪いサヨナラ勝ちを収めて甲子園出場を果たしています!

聖光学院の活躍も喜ばしいですが、こういった県内のライバル校の再度の躍進も県外民としても期待しております!

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