個性派ピン芸人、劇団ひとりさんがバラエティー番組で英語で披露する姿がSNSで人気です。
流暢に見える英語とボディランゲージは流石一流芸人のなせる名人芸です。
SNS発達以前から多くの人が関心を持ち続けている劇団ひとりさんの英語力についての考察と、劇団ひとりさんがアンカレッジで通っていた小学校はどこ?なぜJAL駐在はアンカレッジが多かったのか?そして多くの人が劇団ひとりさんの英語力の判断材料にしてきた「英語でしゃべらナイト」でインタビューした相手を調べました。
帰国子女・劇団ひとりの海外歴
千葉県出身の劇団ひとりさんですが海外生活を送ったのは小学校2年生から5年生まで。
アメリカ合衆国アラスカ州アンカレッジの小学校に通いました。
アンカレッジはアラスカ州最大の都市で人口は29万人ほど。
人口の10%が先住民と言う都市です。
父は日本航空のパイロット、母はCA(キャビンアテンダント)。
両親の仕事の関係での海外生活でした。
冬はスキー、夏はキャンピングカーで釣りなどレジャー三昧でかなりのお坊ちゃまだったという事です。
余談ですが、劇団ひとりさんが生まれたのはご両親が旅行でラスベガスを訪れた10か月と10日後のことでした。
なぜ日本航空の両親の仕事でアンカレッジだったのか?
かつて日本から欧米に向かう飛行機はアンカレッジ経由でした。航空機の飛行距離能力の問題もあり、アンカレッジの国際空港に寄港して燃料補給をして目的地に飛び立っていました。
日本からニューヨークやサンフランシスコなどに向かう場合、アンカレッジは中間地点にある都市でした。
アンカレッジにはJALの支店があり、支店スタッフ、パイロット、整備士などの社員に加えてその家族で総勢400名を超えたそうです(1980年代)
こういった当時の背景から、劇団ひとりさんのお父様もアンカレッジで生活し仕事の拠点として世界中を飛び回っていたことでしょう。
現在はこういった需要がなくなり、日本からニューヨークなどへの便は直行便となりました。
劇団ひとりさんのようにアンカレッジに海外赴任する日本の航空会社はないかもしれませんね。
劇団ひとり、現地で通った小学校
ロジャース・パーク小学校です。
周囲は森林のように見えますが、住宅街なんです!
劇団ひとり「英語でしゃべらナイト」英語でインタビューした相手は?
日本に帰国し、英語とは離れた生活を続けた劇団ひとりさんは自身の英語力低下を自認し、英語力については日常会話程度と語っています。
劇団ひとり団さんの英語力について考察するにあたり参考となるのが、2005年放送のNHK「英語でしゃべらナイト」です。
番組の企画で劇団ひとりさんがハリウッド俳優ケビン・クラインに英語でインビューする企画がありました。
しかし、ほとんど英語をしゃべることができなかったそうです。
この様子を見ていた当時キャリアが相当ない長い翻訳家の方はこう感想を持ちました。
- あまりにも英語がしゃべることが出来ていなかった
- まともなインタビューになっていなかった
- 放映の判断に驚いた(放送事故レベル?)
- 発音はかなりの日本なまり
- 小2~小5まで海外生活を送っていたので発音は忘れていないと思っていた
この翻訳家の方はこのオンエアの背景を下記のように推察しています。
- 日常会話を自認している劇団ひとりさんはここまで話せないと思っていなかったのではないか?
- その為下準備をせずに臨んだのではないか?
- NHKのスタッフはここまでは話せないとは思っていなかったのではないか?
- 出演したケビン・クラインとの契約上オンエアせざるを得なかった?のでは
番組の案内では「海外生活経験のある劇団ひとりがインタビューに挑戦」とアナウンスしているので、そもそもインタビューが成立しなかったのは織り込み済みだったのかどうか・・・?
(「英語でしゃべらナイト」2005年1月10日放送の映像を探しましたが、見当たりませんでした。)
帰国子女・劇団ひとりの現在の英語力は?
番組オンエア当時で28歳ですから、小学校5年生で帰国してから約18年間で思うような会話が出来なかった事を考えますと、あれからさらに18年間で更に英語力は低下したのではないでしょうか。
劇団ひとりさんの日常会話レベルの英語力ですが、誤謬力がかなり低めの英語力なのかもしれませんね。
劇団ひとりだけではなく、多くの帰国子女は英語を忘れる
前日の翻訳家の方はこう推察しています。
- 劇団ひとりさんは現地での小学校5年の頃は、英語で思う事を表現できて発音もネイティブだったのではないか。
- 必要性や興味が無く使わなければ忘れていく
- 文科省が施した小学校で中途半端な英語教育の無意味さを象徴的したようなオンエアだった
別のサイトでは、帰国子女を持つ親御さんが子供の英語力低下のスピード驚くとありました。
帰国子女が英語力を失わないためには、適切なサポート、コミュニティ探しや適切な友人が必要。
さもなければ帰国子女の脳は英語を必要のないものと捉えて英語を忘れさせてしまうそうです。
つまり、幼い頃に英語の環境に溶け増せることは良い効果をもたらしますが、その後次第で英語力は廃れてしまうということになります。
劇団ひとりの英語力、英語でインタビューした相手についてのまとめ
劇団ひとりさんの英語力は元々素晴らしいものであったということは間違いないでしょう。
しかし現在は英語を使用する環境も必要もないまま数十年が経過している為、専門家からは英語力が無いに等しいと言われている現状です。
劇団ひとりさんがポンコツなどという訳ではなく、帰国子女にはごく普通にありがちなことでした。
そんな劇団ひとりさんが「英語でしゃべらナイト」でインタビューした相手はケビン・クラインさんでした。
では!
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