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徳島・撮り鉄トラブルの現場を検証|鳴門市大麻町「居屋敷踏切」と高徳線の撮影事情

徳島・撮り鉄トラブルの現場を検証|鳴門市大麻町「居屋敷踏切」と高徳線の撮影事情 ニュースな場所
徳島・撮り鉄トラブルの現場を検証|鳴門市大麻町「居屋敷踏切」と高徳線の撮影事情

2026年8月14日、徳島県鳴門市大麻町のJR高徳線の踏切付近で、鉄道の撮影に訪れていた人たちと軽乗用車の運転者との間でトラブルが発生しました。

その後の報道では、撮影に訪れていた19歳の男性の胸ぐらをつかむなどしたほか、車をバックさせて男性らをひこうとした疑いで男が逮捕されたと報じられています。

一連の様子を撮影した動画もSNSで拡散していますが、かなり危険な場面を含んでいます。

この記事では動画そのものを詳しく紹介するのではなく、事件が起きた踏切はどこなのか、そしてなぜこの時期、この付近に鉄道撮影者が集まっていた可能性があるのかを、GoogleマップやGoogle Earth、過去の鉄道運用記録から確認します。

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現場は鳴門市大麻町のJR高徳線「居屋敷踏切」

徳島新聞によると、8月14日午後4時45分ごろ、鳴門市大麻町のJR高徳線・居屋敷踏切で軽乗用車がガードレールに衝突しました。

車が踏切内で立ち往生したため、JR高徳線は池谷駅―徳島駅間で一時運転を見合わせ、後続列車にも遅れや運休が発生しました。

まずGoogleマップで、現場を大きく引いて確認してみます。


現場は徳島市中心部から北へ離れた鳴門市大麻町にあり、高徳線では勝瑞駅と池谷駅の間に位置します。

徳島駅から見ると、佐古、吉成、勝瑞方面を経てさらに北へ進んだ場所です。

徳島駅と鳴門市大麻町の居屋敷踏切の位置関係をGoogle Earthで確認

徳島駅と事件現場の位置関係(Google Mapをもとに作成)

この画像を見ると、事件現場が徳島駅から高徳線を北へたどった先にあり、吉成や勝瑞といった駅との位置関係も分かります。

この位置関係は、後ほど触れる高徳線の鉄道撮影事情を考えるうえでもポイントになります。

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Google Earthで見ると周囲には田畑が広がる

現場周辺をGoogle Earthで斜め上から確認すると、事件映像から受ける印象とはかなり違った風景が見えてきます。

高徳線の周囲には田畑が広がり、住宅や事業所が点在する比較的開けた場所です。

鳴門市大麻町の居屋敷踏切周辺をGoogle Earthで確認

居屋敷踏切周辺。高徳線の周囲には田畑が広がっている(Google Mapをもとに作成)

さらに画像を見ると、踏切のすぐ近くには旧阿波市場駅跡もあります。

阿波市場駅はすでに廃止されていますが、その跡が現在も高徳線沿いに残っています。

この一帯を高徳線が通り、踏切を南北方向の道路が横切っています。

SNS映像と同じ方向からストリートビューで確認

次に、SNSで拡散した映像とほぼ同じ方向から現場を見てみます。


ストリートビューを見ると、踏切へ向かう道路は決して広い道路ではなく、線路の両側にも大きな余裕がある場所ではないことが分かります。

今回のトラブルがどのような経緯で始まったのかについては、SNS上にさまざまな情報がありますが、確認されていない内容も含まれています。

そのため、撮影者側と運転者側の間でどのようなやり取りがあったのかについては、今後の警察発表などを待って慎重に見る必要があります。

車がバックした位置関係

車がバックした位置関係を上空から見ると

最後に、公開されている映像と現地の道路形状を照らし合わせて、踏切周辺の位置関係を確認します。

居屋敷踏切で軽乗用車が動いた方向と現場の位置関係

公開映像とGoogle Earthから確認した現場周辺の位置関係。矢印は概略(Google Mapをもとに作成)

赤い矢印は、公開されている映像と道路形状から見た車の動きを概略として示したものです。

この図は車の動きを厳密に再現するものではなく、公開映像と道路・踏切の位置関係を理解するためのものです。

実際の車の動きや運転者の意図については、捜査によって明らかになる情報と区別して考える必要があります。

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なぜこの時期に鉄道撮影者が集まっていたのか

ここで気になるのが、なぜ8月14日にこの付近に複数の鉄道撮影者がいたのかという点です。

事件が起きた8月14日は、徳島市で阿波おどりが開催されている期間と重なります。

JR四国は阿波おどりの開催に合わせ、徳島地区で臨時列車を運転しています。

さらに鉄道ファンにとって注目されるのは、臨時列車だけではありません。

徳島地区では過去、阿波おどり期間中に定期列車の増結や、通常とは異なる車両運用が行われてきました。

過去にはキハ40・47形を4両編成に増結

例えば2025年8月12日から15日には、徳島運転所のキハ40形・キハ47形を使用する定期列車が増結されました。

鉄道ファン向けサイト「railf.jp」によると、通常2両または3両で運転される列車の一部が、阿波おどり期間中は4両編成で運転されています。

また2023年にも、徳島17時発・鳴門行き972Dが、通常のキハ47形2両からキハ40・47形による4両編成に増結された記録があります。

こうした普段とは異なる長い編成は、鉄道ファンにとって撮影対象の一つになります。

2022年8月14日には「勝瑞―池谷間」で4両編成を撮影

今回の事件現場との関係で、さらに興味深い過去の記録があります。

「railf.jp」によると、2022年の阿波おどり開催期間にも、高徳線・鳴門線・牟岐線でキハ40系の増結運転が行われていました。

その記事に掲載されている写真の撮影日は、今回と同じ8月14日です。

そして撮影区間は、今回の居屋敷踏切がある「勝瑞―池谷間」でした。

つまり過去には、


・同じ8月14日
・同じ阿波おどり期間
・同じ勝瑞―池谷間

で、通常とは異なる4両編成が鉄道ファンによって撮影されていたことになります。

阿波おどり期間の徳島地区では、こうした増結編成が以前から鉄道ファンの撮影対象になっていたことが分かります。

ただし、ここは分けて考える必要があります。

2026年8月14日に居屋敷踏切にいた撮影者が、具体的にどの列車や車両を撮影しようとしていたのかは確認できていません。

過去の運用実績から「阿波おどり期間は鉄道ファンにとって注目される時期だった」とはいえますが、今回の撮影目的まで同じだったと断定することはできません。

本記事では、阿波おどり期間の増結・臨時運用については、8月中旬の高徳線に鉄道ファンが集まる背景を考えるための情報として紹介するにとどめます。

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高徳線には有名な撮影ポイントもある

高徳線の徳島近郊には、鉄道ファンの間で知られている撮影ポイントがいくつかあります。

特に勝瑞駅―吉成駅間の直線区間、いわゆる「吉成ストレート」は、阿波おどり期間の増結列車などを撮影する場所として知られています。

2023年にも、4両編成に増結されたキハ40・47形を撮影するため、多くの鉄道ファンがこの区間を訪れた記録があります。

ここで注意したいのは、今回事件が起きた居屋敷踏切は「吉成ストレート」とは別の場所だということです。

吉成ストレートは勝瑞―吉成間。

今回の居屋敷踏切は、そのさらに北側にある勝瑞―池谷間に位置します。

居屋敷踏切そのものが全国的に知られた定番撮影スポットだったのかについては、確認できませんでした。

Google Mapで見る限り、現場周辺は田畑が広がり、線路周辺の視界が比較的開けています。

高徳線沿線にある複数の撮影可能な地点の一つとして利用されていた可能性も考えられます。

まとめ|事件現場は高徳線・勝瑞―池谷間の田園地帯

今回の事件現場は、徳島県鳴門市大麻町にあるJR高徳線の居屋敷踏切です。

Google Earthで見ると、周囲には田畑が広がり、すぐ近くには旧阿波市場駅跡もあります。

また事件が起きた8月14日は徳島市の阿波おどり開催期間中で、徳島地区では例年、この時期の臨時列車や増結運用が鉄道ファンから注目されてきました。

過去には今回と同じ8月14日に、同じ勝瑞―池谷間で阿波おどり輸送に伴う4両編成が撮影された記録もあります。

一方で、今回の居屋敷踏切が著名な撮影スポットだったことや、今回現場にいた撮影者が具体的にどの列車を狙っていたのかについては確認できていません。

事件の背景については推測と確認できた事実を分けながら、今後新たな警察発表や鉄道運用に関する情報が確認できれば追記します。

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